高校生の時、勇退される校長先生がその挨拶のなかで「難書力読」という、先生がつくられた言葉を紹介された。意味が分からなくてもとにかく読み通せという意味である。
その後しばらくして、この言葉を私が初めて実践することになったのが、ビクトル・ユゴー著レ・ミゼラブルを読んだときである。 この本を読もうと思ったのは、有名なジャンバルジャン物語をちゃんと読んでみたいという気持ちからであった。したがって、途中でナポレオンの話やパリの下水道の話が百ページ近くも続くとは思いもしなかった。 しかし、おかげで読書力が大きく身についた。その後、どんな長編小説も難解な思想書も怖くなくなった。旧約聖書を読み通せたのもそのおかげかもしれない。 |
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