PSALM 23

The LORD is my shepherd, I shall not want.
    He makes me lie down in green pastures;
he leads me beside still waters;
    he restores my soul.
He leads me in right paths
    for His name's sake.

Even though I walk through the darkest valley,
    I fear no evil;
for you are with me;
    your rod and your staff---
    they comfort me.

You prepare a table before me
    in the presence of my enemies;
you anoint my head with oil;
    my cup overflows.
Surely goodness and mercy shall follow me
    all the days of my life,
and I shall dwell in the house of the LORD
    my whole life long.

The Holy Bible, New Revised Standard Version, Thomas Nelson Publishers
詩編23編

主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。
主はわたしを青草の原に休ませ
憩いの水のほとりに伴い
魂を生き返らせてくださる。

主は御名にふさわしく
   わたしを正しい道に導かれる。
死の陰の谷を行くときも
   わたしは災いを恐れない。
あなたがわたしと共にいてくださる。
あなたの鞭、あなたの杖
それがわたしを力づける。

わたしを苦しめる者を前にしても
あなたはわたしに食卓を整えてくださる。
わたしの頭に香油を注ぎ
わたしの杯を溢れさせてくださる。

命のある限り
恵みと慈しみはいつもわたしを追う。
主の家にわたしは帰り
生涯、そこにとどまるであろう。

日本聖書協会、『聖書 新共同訳』

解 説

詩編は、旧約聖書の中のひとつである。詩編の中でも最も有名なものがこの第23編であろう。

原典はヘブル語である。英語訳と日本語訳の間の文字(画像で表示している)がそれである。それぞれの訳はどちらもヘブル語からの訳であり、意味の取り方の違いもあって、英語と日本語で対応しない部分がある。

23編は6つの節に分かれるが、節の区分は省略した。第1節のはじめに、それぞれ"A Psalm of David."「賛歌。ダビデの詩。」とあるが、これも省略した。ただし、上のヘブル語にはその部分が含まれている。また、段落分けと改行は、訳の種類によってまた聖書学者によって異なるが、上ではそれぞれの訳に従った。

「ダビデの詩」というのは、ダビデの歌集に属する歌のことであると考えられている。この詩の執筆時期は、ダビデが作ったとすると紀元前1000年頃であるが、紀元前6世紀のイスラエルのバビロン捕囚以降であるかもしれない。詩編全体は150編から成り、紀元前3世紀には編纂が完了したと考えられている。

この詩は、讃美歌354番(聖歌332番)、讃美歌第二編41番などで歌われている。讃美歌第二編41番は、映画『戦場のメリークリスマス』の中でも歌われた。

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