植物の話あれこれ  



2009/09/15


春、イチョウの花が咲いた後、間もなくして可愛いギンナン(種子)が落ちていることがある。
それらは、2個のギンナン(種子)がついていることが殆どだ。

イチョウは裸子植物だから、正しくは「果実」とか「実」という用語は当てはまらない。
正しくは「種子」であると思う。
でも一般には「イチョウの実がなって・・・」とか「イチョウの実を拾った」とか言われることは日常茶飯事だ。

また「ギンナン」という言葉も使われる。
「ギンナン」とは、種子の中の硬い殻の中の「食べる部分」を指して言うことばだと思う。

そのようなことではあるが、
ここでは、ややこしくならないように、「種子」の部分を「ギンナン」として話を進めていくことにする。

また、ここで言う「ギンナン赤ちゃん」とは、私の勝手な「造語」で、
普通に成長しているとは思われずに小さな種子が2個からたくさんの種子が付く場合をいうことにする。

なお、イチョウは裸子植物であるから、被子植物とは形態が違い、形態用語も違ってくる。
そのため、間違っている用語を使っていることがあるかも知れないので、
気がついた方はぜひご教示願いたいと思います。

5月14日(普通に稔るべきギンナン) 6月28日(普通のギンナン)
短枝についた葉の葉腋から種柄が伸び、
その先にギンナン(種子)が付いている。

時には、次の画像のように、短枝が発達し、葉がたくさん付き、その葉腋から種柄が伸びその先にギンナンをつけているものもある。

5月20日 短枝の先に葉が付き
それぞれの葉腋から出た種柄にギンナン(種子)が生る。


ところがイチョウの木の下に種柄の付いた小さなギンナンが落ちていることがある。
それには必ずと言ってよいほど種柄が付いている。
しかも、面白いことに1本の種柄に付くギンナンの数が普通のものより多い。
それらを私は「ギンナン赤ちゃん」と呼んでいる。

それは、滅多に見られないけれど、今まで私は2ヵ所(東京都・埼玉県)で出会うことができた。
これからも、出会うことがあるかも知れない。
これはギンナンについての「奇形」とでも言うのだろうか?

この様なギンナンが付くイチョウの木は、特別に古木ではないし、若木でもない。
樹齢は分からないが、少なくても2〜300年以上のものと思われる。


今まで2か所で見てきたが、どちらも同じような数のものが見られた。

これらのギンナンはたとえ落ちなかったとしても、稔ることはないと思った。

以下はすべて埼玉県で5月20日に木の下に落ちていたものを拾った「ギンナン赤ちゃん」の画像である。

ギンナン赤ちゃんが
1個のように見えるが、
出ているのは1個だけで、
あとはギンナンを支えているような
花床のようなものの中に
入っていて見ることができない。

どちらも本当は2個だと思われるが
柱頭は1個しか見えない。



この様なギンナンではあるが、見た目には柱頭がしっかりとついている。

種柄?が途中から分かれているものがあるが分かれ方はいろいろ。


いろいろな付き方がありその規則性は見つけられない。


ギンナン赤ちゃん4個の仲間たち。それぞれにいろいろな結合をしている。


ギンナン赤ちゃん5個の仲間たち


ギンナン赤ちゃん

5個の仲間たち


ギンナン赤ちゃん

6個の仲間たち


私に残された疑問
・これらのギンナン赤ちゃんが生る木は、毎年同じようにこのような状態でなるのだろうか?  
・この様なギンナン赤ちゃんが生る木に正常なギンナンが混じって生ることがあるのだろうか?
・この木には正常なギンナンだけが生る年もあるのだろうか?                    

この疑問を解決したいが、これらの木が遠くにあるので、また高木であることで継続観察ができないことが残念である。
家の近くで見つかったら、ぜひ観察して疑問を解決したい。



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