ミニ観察  散歩道の植物から(葉っぱの長〜い草)

葉っぱの長〜い草

マコモ
(イネ科)(マコモ属)

Zizania latifolia

2007/09/20

2007/08/01
マコモは水の中で、浅いところに生える。
池や沼の縁に生えている。

2007/08/01
花序が葉っぱより上に突き出てくる。
花序は細長い円錐花序。
根元は水の中。
この株には花序をつける茎(かん)は
無いようだ。
花序をつける茎(かん)は水の中の根元から
出てくる。
2007/08/01
この花序はまだまだ出てくる途中で、花序全体の
上の方で、殆どが雌小穂(雌花)である。
細かく分かれた小枝の先に雌小穂、
元の方に雄小穂がつく。
白く見えるのは雌花の柱頭で、
1つの雌花(小花という)に2個の柱頭がつく。
雄小穂(雄花)はまだ出てきていない。
普通イネ科の花は両性花が多いが、
マコモは単性花なので、同じ株の中で
雌小穂と雄小穂に分かれる。
2007/08/01
大きな円錐花序で花序の長さを測ったら
67cmあった。
雌小穂と雄小穂がたくさんついている。
雌花は咲き終わって果実になってきた。
枝の先の方から直立している針のようなものは
雌小穂の長い「のぎ」である。
赤茶色は雄小穂(雄花)の雄しべ。風に揺れている。
2007/08/01
白くて太い2本のものは雌花の柱頭。

2007/08/01
赤茶色の雄花(雄小穂)の雄しべが目立つ。
雌花(雌小穂)は咲き終わり果実になってきた。
2007/08/01
枝の先端についた雌小穂が果実のように見える。
この中にえい果(果実)が入っている。
長いのぎが先端についている。
2007/08/01
これは1個の雌小穂で右側にのぎが続く。
この中に1個の「えい果」が入っている。
ということはこの小穂には花は1個だったということ。
イネ科ではイネやマコモなどの果実を
特に「えい果」という。
2007/08/15
枝に点てんと見えるのは小穂が落ちた痕。

花の集まりの一番小さい単位を「小穂」という。
その小穂が付いていた痕である。
マコモの場合はここに
1つの花から成り立つ小穂が付いていた。
雌小穂も雄小穂も1個の花から成り立っている。
「1小穂1小花」ということ。

葉っぱを下に押し下げると葉舌と言うものがある。
この葉舌(ようぜつ)は同定の大切な要因だ。
属や種によって長いもの・短いもの・殆どないもの
・膜質のものなどいろいろある。

マコモは長くてよく目立ち三角形で白色で先がとがる。。
2007/09/13
あんなに長くて大きな円錐花序にたくさんの
雌小穂が付いていたのに
この時まで付いていたのはたったの4個だけ。
みんな途中で落ちてしまう。
この雌小穂の長さは のぎの先まで入れると、
長いものは6〜7cmもある。

2007/09/13
雌小穂が縦に割れてきた。
中に「えい果」が入っている。
2007/09/13
雌小穂の中には長い「えい果」が1個入っている。
長さは1〜1.2cmくらい。
画像は左が中に入っていた「えい果」。
右はそれが入っていた護えいと内えいが
くっついたもの。

2007/09/13
完熟したえい果の中は白いものがびっしり詰まっていた。
胚乳だろうか。
でんぷんが多く含まれているのではないか。
世界の民族の中には、昔このマコモ属の
「えい果」を食べていた人たちがいたという。
今でもアメリカでwild riceとして食用にされて
いるのはこのマコモに近い同属のものであるという。
日本でも「wild rice」として売っているそうだ。

雌花の柱頭2本が雌小穂の下部についている。
花弁はない。
ここで花粉を受ける。
雄花。右側にみえるのが雄しべ6本。花弁はない。
左側にある2本のものは下が内えい上が護えい。

グラフは1mm方眼。

雄花(雄小穂)が枝の先に付いているところ。
護えいと内えいの中から、雄しべが6本
ぶら下がっている。
雄小穂のまだ開いていない(蕾)もの。
短いのぎがある。
のぎまで入れた長さは1.3〜1.6cm。




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