釧路湿原の魅力

釧路湿原の魅力

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第1日 2005.7.3

釧路湿原概念図
釧路湿原の形
湿原の中のある部分が国立公園


2005年7月3日、朝ゆっくり羽田を出発して、13:40釧路空港に着いた。
中型バスで早速釧路湿原へ。
私がこの旅行に参加するのは2度目である。何がそんなに私を引き付けたのだろう。

先ず訪れたのは「元、大楽毛(おたのしけ)原生花園」。
釧路空港の南、阿寒川が太平洋に流れ込むあたりに大楽毛という地名の場所があり、その海岸に自生のお花畑がある。

ここは釧路湿原の最南西部にあたる。しかし「釧路湿原国立公園」の中には入っていない。
太平洋の海岸線に沿って自生のお花畑が広がっている。つまりここは砂州の場所である。
昔ここには「大楽毛原生花園」があったが、開発などで無くなってしまった。でも最近になって復活してきたそうだ。


ここではエゾカンゾウ・ヒオウギアヤメ・ハマナス・センダイハギ・エゾスカシユリ・ハマエンドウ・スズラン・エゾノシシウド・シコタンタンポポ・オオヤマフスマ・シコタンキンポウゲ・オオカサモチ・エゾフウロ・ヒメイズイなどが開花していた。
今年は開花が遅いので、スズランの花がまだ咲き残っているのだそうだ。

スズランがたくさん生えていた。
今年はスズラン摘みが開かれ
湿原の復活を喜んだそうだ。
スズランの花の咲き残りが
あった。葉の下に隠れるよう
に咲いている。(ユリ科)
センダイハギが咲いていた。
(マメ科)
センダイハギの花と実
  ハマエンドウ(マメ科)  ヒメイズイ(ユリ科)
咲き残りの花が見られた。
ヒオウギアヤメ(アヤメ科)
  シコタンキンポウゲ
   (キンポウゲ科)
 オオカサモチ(セリ科)  エゾノシシウド(セリ科)


昔、ここはハマナスの群落で有名だったとか。
太平洋の海岸に咲く自生のハマナスは、強風と寒さの中で背は低いが健気に咲いていた。
湿原が復活してよかった。
ここでは、もう少し過ぎるとエゾフウロ・ノハナショウブなどが咲いてくる。エゾスカシユリもたくさん咲いて来るそうだ。

自生のハマナス
エゾスカシユリ
これからたくさん咲いてくる。


この花園のむこうには北太平洋が広がっている。その水温は現在5〜6℃位。
根室半島から襟裳岬にかけては一年中寒流が流れている。
また本州の東を暖流が流れ、寒流と暖流がぶつかり霧が発生する。
そのために釧路は寒いところであり、霧の町でもあるのだそうだ。

バスの中から見る海岸はかすかに海霧が発生していてとてもさむざむとしていた。


バスはやがて「釧路湿原道路」に入り、ヨシやスゲ類が見えてきた。

このあたりから「釧路湿原国立公園」となる。
ヨシやスゲ類が見えてきたということは、この辺りは低層湿原であるようだ。
やがてバスは道道釧路弟子屈線(道道53号線)を北上し「釧路市湿原展望台」に着いた。
この展望台は釧路湿原の南西部にありヤチボウズの形をモデルにしたという立派な建物で屋上からは釧路湿原が見下ろせる。(ヤチボウズについては後述する)
とはいえ釧路湿原はあまりにも大きく広いので全体は見渡せないが、かなり広い部分が見えた。
国立公園だけでも全体の広さは山手線の内側よりもずっと広い。

今日はまだ霧があまり出ていないので、はっきりとはいかないが東側や南側の広い部分が見られた。
先ほど歩いた大楽毛の海岸の方向や釧路市内のビルなども遠くの方に見えた。

釧路市湿原展望台
ヤチボウズの形がモデル
展望台から見た東・南の
風景


湿原の中でヨシやスゲ類が生えているところは草原か牧場のように見える。

低い木がたくさん生えているところもあり、少し高い丘陵地のようなところには落葉樹が生えていたり、針葉樹が生えていたりなど変化に富み、湿原の複雑さを物語っているようだ。

低温や霧という厳しい自然条件、開発はしたものの放棄せざるを得なかったところ、
針葉樹として主にカラマツを長野県から移入して植えたところもある。
自然の湿原もヨシが生えていたり、スゲ類が生えていたりなどなど。

低い木が生えているところは主にヤチハンノキ林、
少し高い土地に生えている落葉樹はミズナラ・ケヤマハンノキ・ダケカンバ・シラカンバ・ホオノキ・イタヤカエデ・シナノキ・ハリギリなどだがこれらは高木ではない。

もともとの樹木は切られてしまって二次林や三次林になっているそうだ。
複雑な様相の釧路湿原の一部を概観することができた。



この展望台のまわりに遊歩道がありそこを歩く予定だったが、前日にそこにヒグマが出たそうで、立ち入り禁止になっていた。残念!!!

道道53号線をさらに北上して道沿いにある「北斗駐車場」に立ち寄った。
ここは国立公園の外側で一般の観光旅行でも立ち寄るところ、おなじみの展望台。

その植え込みの中に赤い花のハマナスと白い花のハマナスが植栽されていて花が咲いていた。
どちらもとてもいい匂い。赤いハマナスの花びらは香水の原料になることは前から知っていたが、白い花はどうだろう。香水にするほど咲いていない。

昔は北海道東部の海岸では自生の白い花のハマナスが咲いていたそうだ。
この2つのハマナスは「バラ属ハマナシ節」に入り、とくに白い花のハマナスは「シロバナハマナス」といい「ハマナスの品種(f)」になっている。



北斗駐車場

シロバナハマナス


ハマナス


また「ハマナシ節」には、ハマナス・シロバナハマナス・オオタカネバラ・タカネバラ・カラフトイバラなどがあり、この後、翌日にカラフトイバラを見た。



この後、バスは鶴居村近くへ「タンチョウ」を探しに行った。道から見える範囲で、いく組かのつがいを見て感激した。

これで 第1日目の予定は終了した。



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