ミニ観察

2006/09/01

「ミズタガラシを見に行こう」という観察会があった。
2006年5月14日のことである。
「ミズタガラシって どんな花だっけ?」ピンと来ない。そうだ、多分私はまだ見たことがなかったのだろう。
この植物を見るための呼びかけだから、重要な花なのか?

タガラシだから、田んぼか湿地に生えているのだろう。ミズがつくから池や沼かな?
花の色は黄色かな?
アブラナ科だろうな。花の形は大体想像できる。でもやはり私はまだ見たことがなかった。

ミズタガラシは関東以西に自生する植物だが、それが東京都内で見られるというのだ。
わくわくしながら 参加した。
現地では1時間位の観察であった。ゆっくり見たいが団体行動だからそうもいかない。
従ってこれは「超ミニミニ観察記録」である。



現地についてみるとやはり池のような沼のようなところだった。
川の洪水調整を目的にして作られた池であり、
近くの川の遊歩道や雑木林や公園などと一緒にして自然観察フィールドにしたところであった。

ミズタガラシはその池の端の方の湿地に生えていた。
今が開花の最盛期といった状態だった。

池のまわりに生えていた。

池の中の深いところには
生えていない。

湿地にはヤナギ類が生えていてその下にもミズタガラシが生えていた。


アカメヤナギの下で

イヌコリヤナギの下で

またミズタガラシの周りに生えていた草は
クレソン・タガラシ・ワスレナグサの仲間・キツネノボタン・カワヂシャ・ミゾソバ・
キショウブ・ヨシ・アゼナルコ・ヤワラスゲ・ヒメガマ・ホソイ・スギナなどであった。

訂正
タガラシではなく
スカシタゴボウです。

ミズタガラシの高さは50cm〜70cmに見えた。
この属の植物は株立ちではなく1本だちのはず。
自分で立つことはできるようだがなんとなく弱々しくまわりの草に支えられているようだ。


周りの草に支えられ

ヨシとせいくらべ


花についてまず気が付いたことは花が大きいということ。
今までアブラナ科の白い花といえば、タネツケバナ・オオバタネツケバナ・クレソン・マルバコンロンソウ・
ユリワサビなどであったが、それらのどれよりも大きい花であった。

ミズタガラシはアブラナ科タネツケバナ属であるから、花弁は4枚で十字形の花である。
その花の長い方の長さを測ったら1.7cmあり驚いた。

すぐそばにクレソンが咲いていたが非常に小さく見えた。クレソンの花の直径はやく4mmであった。

花は総状花序で、花の数は8〜20個ぐらいだった。
まだ上の方がつぼみなので、これから花数は増えていくだろう。


茎の様子を見た。毛は全くなかった。茎に触ったら明らかに稜があった。


また茎は弱々しいけれど自分で立って花をつけている。
それが 中には根元から倒れて水の中に張り出しているものもあった。
これらはやがて 節から根がでてくるのだろうか?
図鑑で調べると、やがて花後に倒れて地を這い根元からほふく枝を出す性質があるという。
おそらくそこから発根して株が増えていくのだろうと思った。

葉の様子を見た。
葉は奇数羽状複葉で互生につく。
頂小葉が一番大きく形は丸型である。側小葉はこれも丸型であるが頂小葉に比べれば小さい。


側小葉の数は茎の下の方が多いが正確には調べられなかった。
見られる範囲では7枚くらいまでだった。
茎のずっと下のほうではもっと多いのかも知れない。
茎の先のほうでは3枚の小葉で「これでもわれは複葉なり」とでも言っているようだ。


小葉は互生に付くけれど、出始めたばかりの小葉は対生に付くものが多かった。

また小葉柄も出始めはないが、やがて短い柄が付くようになるようだ。


すべての複葉がそうではないけれど、特に最下側小葉が茎を抱いている姿が可愛いかった。
はじめ私は托葉かと思った。
細長くて小さくて柄がなくて茎にしがみついているようであった。


これからこれらのミズタガラシはどう変化していくのだろうか?
倒れた後のほふく枝はどうなのか?
果実は?種子は?冬のすがたは?
そして来年のこの時期に同じような状態が見られるのだろうか?
いやもっともっと 増えているのだろうか?

以上がわずか1時間くらいの時間で観察した記録である。

じっくりと ゆっくりと 同じところに何回も出向いて、観察し記録をし自分で納得したものではないので
「観察記録」とは言えないかも知れないし恥ずかしい内容かも知れない。

でも 珍しいミズタガラシを見てあまりの美しさに驚き、記録をまとめない訳にはいかなかった。

内容で間違っているところがあればご指摘ご指導をお願いしたい。

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