ヤッコソウ

2006/11/02

 「四国88ヶ所の遍路道を歩いてみないか」と夫が言い出した。
 「四国の植物が見られるからいいわ」と私。

 1998年1月26日、2人は徳島空港に下り立った。「めおと歩き遍路」の始まりである。

 四国の遍路道は1番から88番までのお寺がほぼ海側に沿うように1本の道でつながっている。
 その長さ1300kmと言われているがはっきりしたことは私には分からない。
 その1300kmと言われている道程を「歩き遍路」はただひたすら歩く。

 一回に全部歩き通すことを「通し打ち」と言うが、私たちには無理なので、
何回にも分けて歩く「区切り打ち」をやることになった。

 特に宗教心があるわけでもなく、誰のためでもなく、健康増進のためでもなく、いわば夫婦の1つの旅のようなものである。
それでもお寺に着けば[般若心経]を唱え、遍路としてのお作法通りにやるべきことはやった。

 都合のつく時に何日か続けて歩く。いつまでに終わらせるという期限はない。
万が一最後まで歩けなくても仕方がない。
後悔はしない。といった気ままな旅であった。

 歩き始めた頃は、1日20km〜23km歩いていたが、私が体調を崩してからは、1日15kmくらいになってしまった。

 「そのうち終わるだろう」といった気楽な旅ではあったが、途中で私が大病をしたために、結願の日を迎えるまでに
7年の歳月が流れていた。

そして歩いた距離は1250kmくらいだった。

 肝心の植物は期待したほどたくさんは見られない。
それは、自分の知識の範囲でしか見られないこと、歩きながら観察するのでゆっくりする時間がないことの理由による。

それでも いくつかの植物を観察してまとめることができた。


   

   ヤッコソウ  A:高知県足摺岬白皇山のヤッコソウ