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シチメンソウのお出迎え

2007/01/01

成田を飛び立ったソウル行きの飛行機は韓国の仁川(インチョン)国際空港に着く。

仁川(インチョン)国際空港は京畿道(キョンギド)の永宗島(ヨンジョンド)にある。
小さな島を埋め立て拡張して空港を作ったというガイドの話を聞きながら
島と半島側とを結ぶ永宗大橋(ヨンジョン大橋)を渡ってそれぞれの目的地へ向かう。

日本に帰国する時、成田に着く場合は
往きと同じように、京畿湾(キョンギ湾)にかかるこの永宋大橋(ヨンジョン大橋)を渡って
仁川(インチョン)国際空港に入ることになる。

この海をまたぐ大きな橋は
永宋大橋(ヨンジョン大橋)または永宋島橋(ヨンジョンド大橋)とも言われているが、
道幅も広く立派な橋である。

この橋の下は京畿湾(キョンギ湾)で、埋め立ての関係だろうが浅い泥地になっているというガイドの話だ。

その浅いところが
干潮などで潮が吹き上げ周辺に迷惑をかけることになった。
時には乾燥した天然の塩が真っ白に吹き上がることもあったという。

近くには仁川の新興の工業地帯などもあり、潮害をなんとかすることになったという。

そこで 採られた方法が「京畿湾(キョンギ湾)にシチメンソウの種を蒔いて育てること」だったそうだ。



その計画が実を結び、秋にこの橋を渡るときには周りの海は真っ赤な大群落で埋まる。
まるで私たちをお出迎えしているかのようだ。




シチメンソウというのはアカザ科マツナ属の植物で学名は Suaeda japonica Makino
分布は日本の九州北部・朝鮮半島・中国東北部だそうだ。

私は日本ではまだ見ていない。一度訪ねてみたいと思っているがまだ実現していない。

図鑑で調べてみた。
海辺の砂地に生える1年草。塩地性の植物。茎は直立して下部から枝を分け葉は多肉で棍棒状。

と言うことは私が今まで見てきた
同じマツナ属のハママツナ・アッケシソウ属のアッケシソウ・帰化植物のカブダチアッケシソウに似ている。

特にシチメンソウは春の頃は緑であった枝葉が秋には真っ赤に紅葉し冬には枯れるという。
その色変わりが七面鳥に似ていることから名前が付いた。


シチメンソウについては、私が秋に北海道能取湖で見たアッケシソウの真っ赤な大群落に似ている。
そのアッケシソウはキョンギ湾のシチメンソウほど大きな群落ではなかったが
真っ赤な絨毯が湖に敷き詰められているようで感動したことを今でも忘れない。
画像の「サンゴソウ」とは「アッケシソウ」のこと。

近くにいたご夫婦に
モデルになっていただく。
シチメンソウの赤い色と少し違うようだ。
この日はまだ紅葉の最盛期では
なかったが、ずいぶん赤くなっていた。



しかし、三浦半島で見たハママツナ・東京湾で見たカブダチアッケシソウは
シチメンソウやアッケシソウのように真っ赤に紅葉することはない。



韓国のキョンギ湾のヨンジョン大橋の上から見るシチメンソウの真っ赤な群落を
ぜひカメラに収めようとバスの中からガラス越しに撮っていると、
ドライバーが一番良いところへ来るとバスを止めてくれた。

その日は特にいつもと違って車が非常に少なかった為だが
「ありがとう」とばかり急いで写真を撮ったのだった。

以下はシチメンソウが見えてくるまでのようすである。

その1
橋の上に来た。
バスの中から。
まだはっきりとは
見えてない。
その2
バスの中から。
向こうの方に
赤く見えてきた。

その3
バスの中から。
橋の近くにも
生えているのが
見える。
その4
バスの中から。
大きな群落のそばを
通る。

その5
バスから降りて 
大至急撮った。
その6
早く早く、 
夢中でシャッターを 
きった。


その7
ただもう夢中で
撮れるだけ
撮った。
その8
バスに戻り
ガラス越しに
まだまだ撮り続けた。




この京畿(キョンギ)湾でのシチメンソウは、
当然のことながら、そばへ行って 手で触って ルーペで見て と言うような観察はできずに残念だった。
それでも行く度、見る度 「なんだろう」と思っていたことが分かってよかった。
旅行とはこういうものなのだ。




  


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