ミニ観察  チチのギンナン 


2009/12/01

イチョウの木に関することで、

「チチ(乳)」・「乳根(にゅうこん)」・「チチは担根体のようなもの」・「チチは長く伸びて地上まで達して木を支える」・
「チチは雌木にしか付かない」・「雌雄どちらの木にもつく」・「何百年もたたなければチチは出てこない」・・・・などなど。

今までにいろいろ聞かされきたが、
分かりにくいものが「チチ(乳)」と言われているものだと思う。

「チチ」とは、イチョウの木の幹や枝から下がってくる独特な形をした「枝」のような「根」のような形のものである。



チチは確かに古い木ほど数も多く大きくて太い。
それらが1本の大きな古木の幹や枝から何本もぶら下がっている姿を見ると、異様でもあり、神秘さも感じる。
それが信仰の対象にされるのもうなづける。

「チチ」について、それらのいろいろな説はあるけれども、自分なりに、自分の目で見たことをまとめてみた。


・チチが出てくる木の樹齢は何百年とは限らないようだ

ある時、お寺に大きなイチョウが何本も植えられていた。チチが付いている。
住職にお聞きしたところ、「樹齢は百年くらいだ」と言っておられた。

チチの付いているイチョウは古木が多く、なかなかその樹齢はわからないことが多い。

チチのついたイチョウの木で、樹齢のはっきりしたものがあれば、見に行きたい。



・チチは幹にも枝にも出てくる

私が今までに見たチチの付いているところは太い幹のところと太い枝のところであった。
あまり細い枝にはチチは付かないようだ。

太い幹から出てきたチチ(雌株) 何本かの枝から出てきたチチ(雌株)





・チチは雄木にも雌木にもついている 

・チチは雌木の方が、大きくて太く、つく数も多いようだ


太い枝からやっと出てきたチチ。
雌株に比べると、
雄株に出るチチは遅いし小さいし数は少ないようだ。
このイチョウの木は幹の太さや樹形から、
私は樹齢7〜800年くらいかな
と思った。
太い幹からやっと出てきたチチ。

樹齢は1〜200年だと思う。


雌株らしくたくさんのチチが下がっていて、ギンナンもたくさん生るが
樹齢は不明だ。
この雌株は「樹齢300年ぐらいだろう」と、持ち主が
言っていたが、はっきりとは分からない。



チチは太い幹や枝からいきなり湧いてくるように出てくる


まるで、こぶが出てきたようだ。 かわいらしい犬のおっぱいのようだ。






・チチに葉や枝が付いていることがある。

チチに葉が1枚付いていた。 雄株 古くなったチチに枝が出ていて
葉も付いていた。 雌株
チチのギンナンが実った形跡はない。
以前にはチチのギンナンが
生ったのだろうか?
チチに小さな枝が何本も出ている。 
雌株

このチチの枝にはギンナンが生る。

雌株のチチに、枝が出て葉がついても、ギンナンが生るとは限らないようだ。


参考  チチのギンナン



・チチは担根体のようなもの??

「担根体は根のような茎のような働きを持つ」という話を聞いたことがある。

また「チチは担根体のようなもの」ということも聞いたことがある。

チチが発生するのはどのようなメカニズム?からなのか私にはわからないが、
上記で述べてきた観察の結果から考えると、

「チチは茎とか枝のような働きをする時がある」

ということになりそうだ。

でも「根のような働きをすること」はなさそうである。

また「チチは担根体のようなもの」と言ってよいかどうかは素人の私には難しくて分からない。


「イチョウの古木で枝が下がって地面に着きそうな時、チチがその枝を支えているように見えることがある」という話を聞いたことがあるが、
そのような状態のイチョウを見てみたい。
それはまさしく「乳根」と言うにふさわしいだろう。
また枝を支えることによって「根のような働き」もしているというなら、「根」と「茎」の働きから「担根体のような」と言えるのかも知れない。





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