板根 幹生花(果) バナナの原種 アルソミトラ 熱帯こぼれ話 南半球で見た月
2006/11/02
追記 2007/09/30、 2007/11/15 2011/12/01
私が東南アジアの「熱帯地方」と言われる地域を訪れることについては、
民族・宗教・生活習慣などその地域の文化に興味を持つのは当然ではあるが、
それにもまして植物への興味・関心は大きかった。
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実際に行ってみると今まで見たことがないような植物が多く、全く予備知識がないので何がなんだか分からない。
特に、特に、私が驚いたのは「幹生花(果)」と「板根」であった。
この世にこんな不思議な植物があるのかとわが目を疑うほどだった。
今でこそ情報はたくさん集まり、さほど驚くことはないのかも知れないが、
私にとって、行き始めた頃にはすべてが新鮮な知識になっていった。
しかし 実際には諸雑用に追われてゆっくり植物を見ているゆとりなどなかった。
それでも訪ねる回数を重ねるに従い、少しずつではあるが何となく親しみを感じて見慣れた植物へと変わりつつある。
中には明らかに日本で見られる植物の仲間だと考えられるものもあることに気が付くようになった。
そこで、「東南アジア熱帯の植物」として私の見たもの、感じたもの、考えたものなどを
まとめることにした。
なおはじめて見る植物で和名がないと思われるものには自分で勝手に呼び名をつけて
整理していった。
追記 2007/09/30
インドネシアのジャワ島に、ボゴール植物園とチボダス植物園がある。
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2007年9月、この2つの植物園を訪れる機会を得た。
私にとって、もうインドネシアの植物を見ることはないだろう、と思っていたが、この話が実現して、
今までの自分なりの観察の上にさらに観察が深まり、このようにまとめることができることはうれしいことである。
しかも、今回は観光旅行ではなく、講師つきの純然たる観察会であった。
講師は、この2つの植物園の学術調査を3年間にわたって実施されたH博士であった。
この観察会が終わり、帰国後に思った。
素人の自分1人だけの観察は、
長い時間をかけても、わずかの資料を基にまとめるわけだから、
如何に効率の悪いことか。
それにまとめたものも、科学性のない深みのないレポートであった。
ということをしみじみ痛感する観察会でもあった。
これからH先生への感謝の気持ちも含めて、レポートしたい。