植物観察旅行記  韓国:日本に似た植物  済州島あちらこちら

ツルマンネングサのサラダ


2007/03/20

済州島のあるレストランで、私が今まで食べたことがなかった食材のサラダが出た。

生食でコチュジャンの混じった赤茶色のたれがかけられていた。
どこかで見たような野菜?植物?だった。
早速、その1部分を取り、辛いたれをなめてとり去り、紙にくるんだ。

すかさずガイドがそれを見つけて「日本には持って帰れませんよ」と言う。
「明日の朝、ホテルで写真を撮りますから」と言ってホテルに持ち帰った。



残りのこのサラダを食べながら、「マンネングサの仲間だ」と思った。
味は特に感じない。適度な柔らかさで生食に向いているようだ。でも珍しいだけでおいしいとは思わなかった。
それにしても、マンネングサ類を食べるなんて考えてもみなかった。

その後、ガイドとこんな話をした。

私「日本では崖や岩の上などに生えている。」
G「こちらでも同じ。昔からそれを摘んで食べている。」
私「採っても採っても 後から後から生えてきてきりがない」
G「その通り。こちらでは『トンナムル』という。」 
(ナムルとは和え物のことだが?トンは東?この草の名前か?)
私「日本では万年草。いくつもの種類がある。」



私は今までの観察会で「済州島の植物に関する資料」をいただいて持っている。
その中で「このマンネングサ」の仲間と思われるものを探すと
ウンゼンマンネングサ(ツクシマンネングサ)・コモチマンネングサ・ツルマンネングサ ということになる。
この中のどれか?
どうやら「ツルマンネングサ」ではないかと思った。

日本に帰っていくつかの図鑑を調べると
ツルマンネングサに間違いないようだ。
ある図鑑には「韓国では栽培して生食する」と書いてあった。

また、ある先生が「韓国植物図鑑」を見せてくださった。
韓国語の図鑑だが、学名があり、和名はローマ字で書いてある。
さらに韓国語でも漢字とハングル文字の混じったもの。
私でも ある程度は分かる。

以下は「韓国植物図鑑から分かったこと。

・Sedum sarmentosum Bunge
・石上菜(Tsuru-mannengusha)
・多年生匍匐草
・3葉式輪生、無柄
・小葉 長楕円形 披針形、全縁。
・生地 原野 山麓
・分布 (韓国の殆どの地名が書いてある)
・備考 食用


このことから、このサラダの野菜は ツルマンネングサに間違いないと思った。

そしてこのサラダはツルマンネングサの茎の先の方だけを摘み取って食べるらしいということも分かった。




  

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