BOOK LAND 4





チーズはどこへ消えた?

スペンサー.ジョンソン

SPENCER JOHNSON、M.D.

扶桑社 ¥880

IBM、アップルコンピュータ、アメリカ陸.海.空軍などが研修テキストに使用
している...という話題の本。 なにやら難しそうな内容? と思いきや、まるで
子供用の童話みたいな感じで、簡単に読めてしまう..。 しかし深い意味のある
”寓話”で、すぐれています。物語に登場するのは2匹のネズミと2人の小人。
彼らは巨大な迷路の中で暮らしているのだが、チーズを探しては食べて生きて
いるのは同じ。 2匹と2人の名前と性格はこう。

スニッフ (ネズミ)...鼻が効く。
スカリー (ネズミ)...ひたすら突き進むタイプ。
ヘム (小人)...変化を認めない。変化に逆らうタイプ。
ホー (小人)...変化の波にのるタイプ。

物語の最初は”大量のチーズ”があった所から始まる。 ネズミも小人もチーズを
毎日 食べて生きている。 とくに小人のほうは、”大量のチーズ”の近くに引越して
来て、安心しきっていた。 しかし ある日突然、大事なチーズが無くなってしまう!
ネズミは行動が素早くて、すぐに新しいチーズを探しに迷路の中に飛び込んだ。
小人のほうは、突然の事態にショックを受けて、くる日もくる日も なにもしない日が
続いてしまう。 彼らは事態が良くなるんじゃないかと思って、ただ待ってるだけなの
だ。 もうチーズは無い<変化した>というのに..。

そして、ついにホーは新しいチーズを探すために、迷路に入る事を決意する。ヘム
のほうは、あいかわらず同じ場所にいるだけだ。 果たして新しいチーズは見つかる
んだろうか..?

この寓話の<チーズ>とは、金や権力といった成功〜恋人や家族といった対人
関係を意味している。 <迷路>は人生。 <変化>とは”チーズを失う事”...
例えば会社の業績悪化、倒産、失業、突然の配置変えなどを意味する。 突然
アナタにも起こるかもしれない<変化>に、どう対応すればいいのか? これが
この本のテーマになっている。 ホーは迷路を探し歩くうちに、いろいろな教訓を
学んでは書き記している。 例えばこんな風に..<変化は起きる。 変化を予期
せよ!> <従来どおりの考え方をしていては 新しいチーズはみつからない>

今 現在 直面している<変化>...たとえば失業などで苦しんでいる人がこの本を
読めば、とても勇気ずけられるだろう。 どう対応すればいいかヒントを与えてくれると
思う。 逆に目の前にいつも”大量のチーズ”がある人は、読んでもピンとこないかも
知れない。 ヘムは変化に鈍感な人の象徴なのだが、よく読むと”どこかの会社の
おえらいさん”みたいに思える。 ちなみに僕の場合は...”大量のチーズ”にあり
ついた事のない僕は、いつも迷路をさまようネズミって感じです。 おかげで動物的
な”勘”だけは、やけに鋭くなったが..。




by TETSUYA TSUKADA







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