Action in Silence ―わたしは、日常の軍事化はいやだ―展ご案内
日時 5月31日(土)−6月8日(日)
午前12時から午後7時まで
(6月4日は午後6時まで、展示は6月7日で終了、イベント以外は無料)
オープニングパーティ 5月31日(土)19:00〜
場所 PA/F Space(パフ スペース、Paformance art/Feminist Space)
新宿区馬場下町18フェニックスビル3F
東西線早稲田駅徒歩2分(穴八幡宮向い、早稲田大学文学部手前)
電話 03-3207-0856
主催: Action in Silence 実行委員会+FAAB
Thanks to: 京都女子デモ/Women In Black 東京/Women In Black 精華/その他
Action in Silence 実行委員会+FAAB* はAction in Silence 展を下記の要領で開催いたします。
この展覧会は、9・11以降、展開されてきた「女性性」というジェンダーを意識した反戦、反軍事化活動を、写真、ビデオ、インスタレーション作品などで社会的背景を含めた時間軸にそって展示するものです。
これまでのいわゆる「反戦運動」は、天下国家を語り、一律にシュプレヒコールを叫び、ピラミッド形に組織され、その頂点にはたいていの場合男性がいるというものでした。女性による反戦運動といえば、「母性」にのみ収斂してしまうものが多かったように思えます。
黒衣と沈黙によって反暴力を訴えるWomen in Blackの運動は、1988年にイスラエルで 始まり、旧ユーゴスラヴィア、インド、インドネシア、イギリス、フランス、トルコ、 アメリカなど、世界各地に広がりました。死者たちが無言であるように、彼女たちも無言です。しかし彼女たちの沈黙は強いられた沈黙ではなく、饒舌な、無意味なインフォメーション、言葉の洪水、その暴力に対峙する強い意志としての沈黙です。
「大日本反戦黒色婦人会」はWomen in Blackに参加した人たちが、「もうちょっとのアピール度」を志向してはじめた「大日本国防婦人会」のパロディです。戦争に加担させられた「日本のお母さん」の象徴である白い割烹着ではなく、黒い割烹着をユニフォームとしています。過去の日本における侵略戦争、アメリカの占領を記憶すること、そしてそれを「異形のもの」として現在の「平和な日本」に蘇らせることを主眼にしています。
「京都女子デモ」はこのような「男社会の縮図」的な反戦デモを「女子」の手に取り戻し、有事の場合には増幅されるにちがいない日常の中での「女子」に対する小さな抑圧や差別を、自分の言葉で言ってみることによって大文字の「反戦」を「わたしのこと」として取り戻そうという活動です。
「女性性」というジェンダーを意識、と書きましたが、女子デモの「女子」は必ずしも生物学的女性のみではありません。自分を女子と思う人は誰でも参加可です。「黒色婦人会」も自称「御婦人」は参加可、Women in Black Tokyoも参加する人の性別は問うていません。それは生物学的男女区別と男性性的な社会が作ってきたさまざまな差別を分けて意識するべきだと思うからです。
FAABは今後もアートとアクションが繋ぎあう場としての展覧会、ワークショップ、セミナー、レクチャー等の活動を続けていきたいと思います。
Action in Silence 実行委員会+FAAB 2003年5月
■関連イベント
・6月1日(日)14:00〜16:00
トーク「わたしは、日常の軍事化はいやだ」
嶋田美子+水島希+本山央子
資料代 800円
大日本反戦黒色婦人会(嶋田)、京都女子デモ(水島)、Women in Black(本山)などの活動を続けてきた3人が、「なぜジェンダーが問題なのか」「これまでの運動との違和感」「活動のこれから」についてトークとディスカッション。
・6月7日(土)19:00〜21:00
デニース・ウエハラ来日記念講演とビデオ上映入場料 1,000円
日系米人4世としての立場からアイデンティティ、歴史の問題を作品化してきたデニース・ウエハラが、イラク戦争中にアメリカ国内でおこった中東系米人排斥をテーマにしたビデオ作品「Big Head」を上映し、彼女が西海岸で参加してきたアメリカ人の反戦運動を報告。
・6月8日(日)17:00
パフォーマンス アート・ライブ
小野のん子 反戦パフォーマンス「涙」
イトー・ターリ 「狂った身体」
入場料 2,000円
■お問い合わせ 03-3323-6481(西村デザイン室)/
e-mail:reflect@interlink.or.jp
□FAAB
FAABはFeminist Art Action Brigadeの略で、2003年5月から新しいアート/アクティビズムの活動を始め、今回の「Action in Silence展」が第1回目の企画展覧会になります。
□PA/F Space
パフォーマンスアートとフェミニズムが交差する空間という意味でPA/FSpace(パフスペース)と名付けました。体操や身体表現のワークショップ開講を主体に行いますが、パフォーマンスアートのライブを始め、多様な表現の発信場所として、また研究会やミーティングの貸し出し会場として機能させていきたいと思います。
フェミニズムの視点で文化を創造していくための実践的な場、そして人と人との出会いが生まれる早稲田の新しいスポットになることを願っています。
問い合わせ:TelFax.03-3207-0856/090-6717-9366
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