はじめに

９５年当時、私はワコムのペンタブレットを手に入れ、タブレットで絵を描こうとしたが、ペンの位置とディスプレイの位置がしっくりあわず、うまくペンタブレットを使いこなすことができなかった。ＣＧをやっている人はスキャナーで下絵を読み取り、ペンタブレットかマウスでレイヤーにトレースし、さらに画像をレタッチするような複雑な手順を踏んでいる。その過程でコンピュータを使って絵を描くという熱意が冷めてうんざりしてしまうものだ。

私はモバイル環境だけで絵や漫画を描くことができないものかとずっと考えてきた。そして2001年2月4日、ついにその方法にたどり着いた。それはウインドウズＣＥ搭載のモバイルを使う。インクライターという標準搭載ソフトで漫画のコマを作り、スタイラスで絵を直接モバイルの画面に描きこむ。こうすればペンの位置と画面表示にずれがなく、ペンタブレットより直感的に描ける。インクライターのファイルはＰＣ上でアクティブシンクでワードファイルに自動的に変換の設定が可能でワードでＨＴＭＬ形式に保存すればできあがりである。下の４コマ漫画は、まったく紙、ペン、スキャナ、レタッチソフトを使わずウインドウズＣＥ搭載のモバイルギア上で描いたものです。

ここまでたどり着くのに、しつこくサポートに質問して困らせたりしました。最初は画像のファイル変換「それはできかねます」といって、電話の向こうで試しにやってみたらできたと教えてくれたモバイルギアサポートのみなさんありがとうございます。

モバイルコンピューティング万歳！(2001年2月5日)

画面キャプチャは佐藤栄一郎氏のCaptCEを使用

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