ある日、ロボコム君が海岸で釣り糸を垂れていると、突然強い引きが入りました。
ロボコム君はあわててリールを巻きはじめましたが、リールはキリキリと音を立てて空回りするだけです。
逆にどんどん糸が流れてゆきます。沖では何かがバシャバシャと大暴れしています。大物です。
それから何十分にもわたる格闘の末、ついに大きな魚影が姿を現しました。
そしてなんとかその魚を釣り上げることに成功しましたが、ロボコム君はびっくりしました。
いままでに見たこともないメタリックカラーでピカピカの魚です。
どうやらこの魚は自然界の生き物とは違うようです。
お腹には製造シリアルナンバーがあり、Made in Hong Kongと刻まれていました。
遠い遠い海の向こうの香港からこの魚は泳いで日本までやってきたのでしょうか。
そっと海に返してやると、魚は元気に沖へ帰って行きました。
もうすぐ夜が明けようとしていました...