サイバーキャットロボコム君の大冒険 第9話

The stories of 'The Cyber Cat Robocom'
by kobaya robocom 1998


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ロボコムくんが働いている工場のベルトコンベアのラインは今日もチョコ停もなく、スムーズに流れていました。
ロボコムくんはロボットといっしょに油まみれになりながら元気に働いていました。

ところが突然、組み立てロボットのアームの動きがおかしくなりました。
アームがガタガタ振動しています。
電磁ノイズのせいでしょうか?
ディスプレイには「警告!」のサインが点滅しています。

そして、ロボットは組み立てるのをやめて
内蔵スピーカーを通じて雑音まじりにこう言いました。

「ガー、ロボットハ人間ト超人ノアイダニ張ラレタ一本ノロープデアル...」
「ピー、、、ロボットハ深淵ノ上ニ張ラレタロープヲ渡ルノデアル。ガ、ガ、ガー」
「危険ナ、ガーガー、メモリーガ、、、身・ブ・ル・イ、停・止...」

ロボットが急にわけのわからないことを言い出したのでしかたなく
ロボコムくんはロボットの非常停止ボタンを押してから電源コンセントを引っこ抜いて
ロボットを停止させました。

「おいおい、こんな夜遅い時間に故障されたらサービスマンもこないじゃないかよぅ...」
人気の少ない無人化された工場でロボコムくんはブツブツつぶやきました。






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