サイバーキャットロボコム君の大冒険 第21話

The stories of 'The Cyber Cat Robocom'
by kobaya robocom 2000


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サイバーキャットロボコム君が
木の下で雨宿りしているときのことでした。

気がつくとずぶぬれのギターを持った詩人が
ロボコム君の前に立っていました。
その詩人はギターを弾きながら
歌いました。

君の心には雨の音しかきこえない

君の心には雨の音しかきこえない

僕はこの雨がやむまで歌おう

たとえ雨音でかき消されようと

たとえこの歌が君の胸にとどかなくても

そしてきみの心の雨もいつの日かあがるだろう


詩人の歌をきいてロボコム君の沈んだ気持ちも
すこしましになりました。
「 ありがとう 」とロボコム君が詩人に声をかけると
そこにはもうだれもいませんでした。

けれどもまだ、雨は降りつづいていました。




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