札幌 手稲高校
昨年4月から北陵高校,開成高校コズモサイエンス科,石狩南高校を紹介してきました。今回は手稲区の札幌手稲高校です。今回お話ししてくれるのは,今春卒業する高校3年生のFM君です。3年間通った母校をいろいろ語ってくれました。
1.どうして手稲高校を志望したのですか。また,入学する前に持っていたイメージと実際の高校生活は違っていましたか。
2.去年から単位制になりましたが,何か変わりましたか。
ただし,時間割は大きく変わりました。今までは1週間に50分授業×6時間が4日,50分授業×7時間が1日だったのが,毎日45分授業×7時間になりました。50分授業が6時間だと1日の合計は300分,45分授業が7時間だと315分で,それほど大きな違いはないように見えますが,教科数が増えるので,予習・復習をしっかりやりたい人は大変になりました。それから制服もかわり,高1は男子・女子ともにブレザーです(高2・高3の男子は学生服)。ついでに,高1と高3で学習した「情報」という科目で使用する部屋が立派になり,黒板ではなくプロジェクターが使えたり,40台以上あるすべてのパソコンが全部新品になりました。
3.勉強は難しいですか。
芸術教科は,自分たちは美術・音楽・工芸から1つ選んで高1・高2で勉強しますが,今の高2は工芸がなく,今の高1からまた工芸が選択できるようになったようです。合格発表後のオリエンテーションでどの科目を選ぶか決めます。
テストで悪い点をとると赤点となり,もう一度試験(追試)をうけることになります。何点以下が赤点かは学年によって違いがあるような気がします。自分たちの学年はあまり追試がなく,自分も英語でかなり悪かったときでも赤点にはなりませんでした。ところが後輩に聞くと今の高2は追試が多く,数学で1度に100人以上追試を受けたこともあるそうです。
4.校則が厳しいそうですね。
はい。髪の色はしっかりチェックされます。男子で茶髪はほぼ0です。生まれつき髪が茶色に近かったり天然パーマの場合は,「地毛証明」(と僕たちは呼んでいた)をもらいます*2。携帯は持ってくるのもダメ。見つかったら基本的に没収されます。自分は見つかったことがないので,じゃなくて(笑),持っていったことがないのでよくわかりませんが,親が行かないと返してくれないという噂を聞いたことがあります。それでも,中には大目に見てくれる先生もいるようです。服装も,女子のスカートの丈のチェックは厳しいですね。男子も,学生服の中にセーターを着るときは黒か紺だけが認められています。それから,高校生だけでカラオケへ行くのは好ましくないと言われたこともあります。
アルバイトも原則禁止です。事情があるときは許可をもらう必要がありますが,職員会議で許可するかどうか決まるらしく,なかなか認めてもらえなさそうです。こっそりやっている人もいるという噂ですが(笑)。例外は年末年始の郵便局のアルバイトで,届けを出せばすぐOKになります。
遅刻にも厳しいですよ。何回か続くと一定期間朝早く登校し,職員室の先生に,遅刻せずにやってきたことを報告しなければなりません。欠席は,理由があれば特に問題はありませんが,日数は要注意です。出席しなければならない日数の2割(病気の場合は3割)欠席すると留年になる恐れがあります*3。そうはいっても,手稲高校は伝統的に留年者を出さないようにしているらしく,欠席が多くなってきた生徒に対しては,長期の休みに補習をするなど,いろいろ親身になって対応してくれます。
5.クラス構成などについて教えてください。
6.部活もけっこう盛んとのことですが。
7.思い出に残る行事といえば?
学校祭と修学旅行です。学校祭は7月下旬に行われます。高1のときはあまり盛り上がらず,こんなものかと思いましたが,高3はやはり最終学年,最後の学校祭ということで,クラス全体で盛り上がりました。手稲高校の学校祭は,華やかさはないけれど自分たちで作っているという「手作り感」があるように思います。他の高校の友人からはそんなに地味でもないよと言われたこともあります。なお,学年によって催し物の内容が決まっています。高1は展示や劇などを行います。高2は売店をしますが,前もって売るものを決め,食券を作って生徒には事前に販売し,当日は本部で販売します。その食券を持ってそれぞれの店に行き,料理などを食べます。この食券自体は学校が管理し,自分たちで勝手に売ったりはできません。高3になると自分たちで食べ物を作って売ることができます。これは他の高校では意外とやっていないようです。去年はアイスクリームの売店など,いろいろな模擬店が出ました。
修学旅行は高校2年の10月に行われます。往復とも飛行機で京都・奈良・広島といった定番の都市を訪問しました。京都では1日が団体見学,1日が3名以上の班での自由行動日です。大阪へ行く人が多く,UFJ*4なども人気がありました。なお,修学旅行も携帯は持参禁止で,班長だけが持っていってよいことになっていました。見知らぬ土地へ行くということで許可してもいいのではという話が先生たちの間で出たらしいのですが,残念ながら自分たちのときはダメでした。思い出に残っているのは2ヵ所あり,1ヵ所が京都の清水寺です。景色がよく,北海道にない風景なので,古き良き日本を味わいました。もう1ヵ所は広島の原爆ドームです。ボランティアの人たちがいろいろ説明してくれ,資料館なども見て回りましたが,戦争の悲惨さを肌で感じました。
8.最後に,手稲高校に入って良かったことを後輩たちへどうぞ。



いかがでしたか。本当は所属していた部活のことも書きたかったのですが,その部は高3が非常に少なく,FM君が誰なのかわかってしまうため省略しました。手稲高校は勉強だけではなく,部活も一生懸命できるようなので,両方がんばりたい生徒にはお勧めの高校です。
*1 FM君の学年では,320名中316名が進学希望だったとのことです。
*2 初めて聞いた用語です。手稲高校には「異装届」というのもあります。詳しくは,MonthlyMessage 2000年2月号の 手稲高校 Part.2 の学校紹介を読んでみてください。
*3 留年とは,成績が悪かったり,病気で欠席が多いときに,もう一度同じ学年をやり直すことです。
*4 Universal Studios Japan。大阪にある有名なテーマパークです。