みなさん,こんにちは。屯田教室で国語を担当している伊藤です。これまでに何度か他の教室でも授業をしたことがあるので覚えている人もいるかと思います。「あ…!」という人や「?」という人,会ったことのない人も読んでもらえると嬉しいです。
今回,何について書くか迷いましたが,私が一番濃い時間を過ごした高校時代の趣味について話していこうと思います。みなさんは普段,移動手段として何を使っていますか。多くの人は自転車と答えるのではないでしょうか。私も中学生や高校生のとき,みなさんと同じように自転車に乗っていたのですが,いわゆるママチャリとかマウンテンバイクではなく,競技用のドロップハンドル(羊の角のような形をしたハンドル)がついた自転車を愛用していました。
とにかく自転車に乗ることが好きで,時間さえあれば自転車に乗っていたと思います。そんなわけで,高校時代は夏休みを利用した泊まりがけの自転車旅行をしていました。その数々の旅行の中でも最も面白く感動的な体験であり,いろいろな事件があった高校2年生の旅路についてお話しします。
いよいよ旅行当日,眠い目をこすりながら午前4時,札幌を出発したのですが,私は前日から疲れがたまったまま自転車をこいでいたので,日高に向かう途中の峠道で足に激痛が走りました。よりにもよって天気は土砂降りとなり最悪のコンディション。そこで友人が「伊藤,バナナ食べたら痛みが消えるぜ!」とバナナをくれたのですが,いきなり良くなるハズがありません(苦笑)。仕方なくゆっくり進みました。痛みをこらえ,雨に打たれ,トンネルを3つ4つ越えたところだったでしょうか。急に目の前が明るくなり,限りなく広がる雄大な大地が映ったのです。
感動的でした。言葉で表現できない美しさとはこのことだと思った瞬間でした。感動すると人間は涙が流れると言いますが,私も友人も号泣して「ヤッホー! ヤッター! 日高に着いた〜!!」と叫んだのを覚えています。
ようやく宿泊先の温泉に辿(たど)り着いたのは午後9時を回ったところでした。全力で自転車をこいで来たせいか,私も友人も疲れ切って,お腹も減っていました。そんな私たちを見て,番頭さんが素泊り*1 で予約したのにも関わらず,「お金はいいから」とおにぎりと漬物を用意してくださって,これまた友人と嬉し泣きしながら食べたのを記憶しています。その翌日も富良野や旭川,滝川で多くの人たちから励ましの言葉をもらいながら札幌に戻ってくることができました。
また,みなさんには心の底から信頼できる親友を作ることをオススメします。すでにいるという人はぜひ大切にしてください。多かれ少なかれ「壁」にぶつかった時に支えてくれる親友というのは生きていく上で本当にありがたい存在です。私も友人に何度助けられたか分りません。逆に友人も同じだと思います。別々の人生を歩んでいる今でも,時間を作っては一緒に食事したり,様々な話をしたりします。彼とはこれからも良き友であり続けたいと思っています。
そして,たとえ今,困難に直面していたとしても,くじけないでがんばり続けてください。あのとき,足が痛くても雨に濡れても,頑張って走った先に見えた北海道の雄大な自然に対する感動は,苦労をしたからこそ味わえたものだと思います。苦手な教科の勉強はとても辛く感じることもあるかもしれません。しかし,そこを頑張った人は最後に本当の喜びや感動を手に入れられます。努力はいつか必ず報われます。
さあ,雨の日も風の日も雪の日も一緒に頑張りましょう。教室で待っています!
プロフィール
担当教室:屯田教室
出身地:北海道 札幌市
身長:167cm
体重:63kg
誕生日:8月17日(男性) 獅子座
フリートーク
「トンネルを抜けると…」
当時クラスに,私と同じく自転車が好きでたまらない友人がいました。彼とともに何日も前から地図を広げて…,札幌発→長沼町→夕張→日高→
峠を下ったところのコンビニでその日の夕食を買ったのですが,1泊目の宿泊先である占冠村に向かう途中で今度は友人が自分の夕食であるカレー弁当をこぼしてしまいました。そのとき,私は「これ,一緒に食べよう」と自然と自分の弁当を差し出していました。そんなこともあり,宿泊先への到着は予定より大幅に遅れ,辺りが完全に暗くなった夜道は街灯も車も人通りも無く,大変な恐怖でした。道路の両側は深い森で,
その中から「ホーホーホー,ホギョ,ホギョ,ホギョ,バサササ…」と聞こえてきて,「幽霊でも出たらどうしよう,熊がいるかもしれない」と怯(おび)えながら友人と二人でお互いを励まし合って走ったのです。