若手講師からのメッセージ 岩ア先生… 自転車と私
今月は数学の
プロフィール
こんにちは。花川中央教室で数学を教えている岩アです。今回は私たちの身近な乗り物である自転車の思い出とその魅力についてお話したいと思います。タイヤが2つしかないのに倒れない自転車。考えたらふしぎな乗り物ですよね。
さて,みなさんは初めて自転車に乗れるようになったときのことを覚えていますか? 僕が自転車に乗れるようになったのは幼稚園のときでした。まわりの友達たちはみんな乗れるのに僕一人乗れなくて,それが悔しくて家の近所の高校で練習してやっと乗れるようになったのを覚えています。何度も何度も転んで,気がつくとなぜかまっすぐ走れるようになっていたあの瞬間は本当に不思議でうれしかったです。
自転車でもっと遠くへ行ってみたい。知らない土地を走ってみたい。そう思って色々な場所を走りました。箱根の山を登ったこともありました。登っても登っても山。どこまで行っても終わらない登り。箱根駅伝を走る人たちは本当に凄い。琵琶湖を一周したこともありました。お店や自販機がなくてのどがカラカラになり,途方にくれました。15時間かかって走り終えた周囲230qに,日本一の湖ということを実感しました。
自転車に関わる思い出の中で一番印象深いのは「ツール・ド・おきなわ」というレースに出場したことです*1。レースは11月に行われましたが,なんと気温は30度ちかくありました。あまりの南国ぶりに驚きながら,沖縄のおいしい料理を食べているうちにレース当日を迎えました。
レースは道路を封鎖して行なわれ,沿道には応援の人がたくさんいました。南国の空にはさんさんと輝く太陽。走るのにこれほど気持ちの良い環境はなかったと思います。30q地点を通過し,平地から山登りへとコースが変わってきます。秋の終わり頃とはとても思えない暑さの中,座りこぎと立ちこぎを繰り返しながら登っていきます。この日はいつになく体の調子が良く,普段ならとっくにバテているはずなのに体中からどんどん力がわいてきます。ついに山頂が見えてきました。給水所もあります。スポーツドリンクと頭にかけるための水の2つのボトルをもらいました。この時点でトップと1分差。このレースひょっとしたら勝てるかも。明日の琉球新聞の一面カラー…は無理でも隅っこに白黒写真くらいは載るかも!
真面目にそう思ってしまい,さらに力をいれてペダルを踏もうとしました。しかしです。世の中そんなに甘いはずがありません。
1分後には「あれれ?力が入らない?下り道なのにおかしいぞ?息はぜんぜん切れてないのに…。なぜだ?!」という状態。さっきまであふれていたエネルギーが空っぽです。腹ペコだったのです。ハンガーノックと言われる現象。要するに,「お腹が減って力が出ない〜」という状態です。選手たちはレース中,あらかじめ持ってきた食料を食べたりするのですが,そんなのは長い距離を走る人たちだけで,80q程度の僕には必要ない,と甘く考えたのが運のツキでした。腹減った〜とつぶやいたところで,空から「僕の顔をお食べよ」とヒーローが助けに来てくれるわけがありません*2。優勝の栄誉ははるかかなたへ。ゴールもはるかかなたであるように思え,完走さえ怪しくなってきました。
結局,なんとか完走はしたものの,優勝どころか下から数えた方が早いという残念な結果に終わってしまいました。とはいえゴール後の疲れた体にはやはりある種の満足感がありました。家の近所を走りまわっていた幼稚園時代から考えると遠いところへきたもんだ,夕暮れの沖縄で思わず笑ってしまいました。
みなさんもこれから先,車を運転するなど生活を便利にする手段がどんどん増えてきます。しかし,一方の不便さの重要性というものも忘れないでいて下さい。数学の公式なども確かに丸暗記した方が便利です。点を取るためには効率的ではあります。答えという目的地まで自動車で行くのもいいでしょう。でもそこを多少時間がかかって不便でも自転車で行ってみてはいかがでしょう。なんで? どうして? そう思いながらゆっくり走ってみてください。勉強にも今まで気づかなかったいろいろな面白さが見え隠れしていると思いますよ。そんな風に,みなさんと一緒に自転車で走っていくような,目的地までの過程も楽しめる授業を行いたいと思います。
それにしても,沖縄の次に実際に自転車を走らせることになる地が北海道になるとは。南北のあまりの離れ具合は神様すら予想不可能だったでしょう。
*1 「ツール・ド・おきなわ」は沖縄本島の北側半分を全て交通規制して行われるロードレースで,200q,120q,80q,50qの4クラスがあるそうです。北海道でも「ツール・ド・北海道」というレースがありますね。世界で一番有名なのは,今行われている「ツール・ド・フランス」だと思います。

担当教室:花川中央教室
担当科目:数学
誕生日:8月20日 獅子座
性別:男性
出身地:徳島県
身長:168cm
体重:63kg
フリートーク 自転車と私

この沖縄でのレースは本当に良い思い出なのですが,いつまでも乗り続けてしまう自転車の魅力はなんでしょう。それは多分,自転車が車に比べて「自分でやらなければならない不便な乗り物」だという点にあると思います。時間もかかるしペダルをこぐのも大変です。だからこそ,風景などの移動の過程を楽しむことができ,目的地に到着した時に大きな満足感が得られるのだと思います。効率や便利さを追求することそれ自体は決して悪いことではありません。しかしながら,不便さや不自由さを見つめ直すということは,意義のあることだと思います。
*2 レースをなめてかかったあなたにはアンパンチ!
A
公立高校 学校裁量
1.学校裁量とは
それぞれの高校で実施の有無や内容を決められる審査項目があります。これを学校裁量といい,次の項目があります。下の表は2005年度(来年度)の入試の主な学校裁量をまとめたものです。
2.学校裁量の内容
1.学力点・内申点重視の比率
学力点または内申点重視の比率は,公立高校の合否に大きな影響を与えます。次のように合否を決定します。
A 残り30%のうち定員の15%程度を内申点重視で,15%程度を学力点重視で合格者を決める。
■ 合否の判定の順を,札幌開成高校を例にとって説明します。
A 次に,@で不合格だった生徒から次のように合格者を決めます。
1.学力点・内申点の重視比率
2.一般受験での面接
3.傾斜配点
4.推薦での合否資料(自己アピール文の提出・英語での問答・英語の聞き取りテスト・適性検査・作文)の設定
@ 定員の70%は今まで通り内申点と学力点を同等に評価して合否を決める。
上のAで,どのくらい内申点や学力点を重視するかは,それぞれの高校で決められます。2005年度入試で,どのような比率で合否を決めるかは前述の表の通りです。なお,この学校裁量は,昨年まではそれぞれ10%でしたが,2005年度入試からは15%ずつになります。
@ 今まで通り内申点:学力点=5:5で判定して,70%の合格者を決定します。この時点では,内申点か学力点のどちらか一方でも低い場合は不合格となります。

合否判定では,学力点重視なら合計256点のB君が有利,内申点重視なら合計244点のA君が有利になります。なお,内申点260点のA君はCランク,220点のB君はEランクです。
2.一般受験での面接
4.推薦での合否資料
@ 自己アピール文の提出
自己アピール文の提出は2005年度から実施されます。自分の長所やその高校を選んだ理由がどれだけ強く,はっきりしているかなどをまとめた文章を提出すると思われますが,いつ提出するか,何字程度なのかは発表されていません。
A 適性検査・作文
適性検査は物事の論理的な考え方などをはかるものです。以下に例をのせておきます。(今回のコンサドーレクイズは,これが問題です!)
2004年度 開成高校コズモサイエンス科 適性検査の問題 [1] 問1
ABCDの4人の人が教室にいます。この4人に自分の帽子の色が見えないようにして赤か青の帽子をかぶってもらいました。「帽子が赤・青それぞれ2つずつある」という条件のもとで帽子をかぶってもらったところ,Aは自分の帽子が「赤だ」とすぐにわかりました。その理由を30〜50字で,わかりやすく説明しなさい。(句読点も1字として数えること。)
英語の聞き取りテストは今度の入試からは全高校・全学科で実施されます。これとは別に,推薦の合否判定材料として英語の聞き取りテストや英語の問答を実施できます。表1の高校では,国際情報高校の国際文化科・開成高校のコズモサイエンスで実施されます。なお,一般入試の聞き取りテストは,今までは60点満点中6点でしたが,今度からは12点程度になると発表されています。
なお,受験の機会を増やすという目的で実施された複数入試ですが,2004年度と同じようにA日程にかなり集中しているので,必ずしも効果のあるしくみにはなっていないようです。
2 滑り止めにならない私立もある?

1.入試日程私立高入試は2003年度から2通りの日程で実施され,2校受験できるようになりました。2005年度は右の通りです。A日程が2月15・16日(火・水),B日程が2月18・19日(金・土)です。1日目だけの高校もあります。
1.2002年度までの私立高入試では,それぞれの私立高校から中学校へ,どのくらいの成績であれば合格させるか前もって伝えられていました。これを「確約」と言います。2003年度(去年の春)の入試からは,確約は廃止されました。確約を伝えているために定員を超えて入学させている高校が現実にあったことや,入試本来の趣旨に反することなどが廃止の理由です。2004年度の入試では合格ラインのめやすを前もって提示してある高校が多かったのですが,2005年度入試では,公表するところは少なくなるようです。
2.今年の私立校入試では,一部の高校でかなりの不合格者が出ました。従来だと間違いなく合格できるレベルの生徒でも不合格になっている場合があります。これは,各高校が入学者の定員オーバーを避けるため,合格ラインをきびしくしたためと思われます。
1 夏休みは学力点アップに全力を!
また,公立高校の推薦の枠が普通科にも広がったため,中学校によっては6月の志望校調査で推薦を希望するかどうか確認しているところもあります。ただ,希望すれば推薦してもらえるというものではありません。推薦希望者が多ければ不合格の恐れも高まります。不合格の場合は一般受験することになるので,油断せずに学習を続けることが大切です。
なお,私立高校の入試問題はそれぞれの高校が作成します。従って,出題形式やレベルは高校により異なります。しかし,出題範囲は中学校での学習内容ですので,現時点では公立高校向けの受験勉強をしっかり行うのがよいでしょう。
2 自分の学力と志望校のレベルをしっかり把握しよう!
公立高校で学力点または内申点重視の合格枠が20%から30%になったこと自体はあまり気にしない方がよいでしょう。定員の70%は学力点と内申点を1:1で評価して合否を決めます。夏休みは,まず学力点を高める勉強に取り組みましょう。
自分の学力・ランクでどの高校に合格できるか,正確な情報・データ分析が志望校決定に必要です。想育舎では,北海道学力コンクールや個人懇談を通じ,受験生一人ひとりに進路指導を行っています。また,学力コンクールでは4つの高校を対象に合格判定ができます。まずは8月10・11日の学力コンクールでの高得点を目標に,しっかり講習テキストの予習を行いましょう。

今回の問題は,2004年度入試の適性検査の[1] 問1です。どんどん応募してください。字数(30〜50字)は守ってくださいね。
正解者の中から抽選で3名の方に コンサオリジナルミニフラッグ を進呈します。第1回のフラッグとはデザインがちがいますよ。
想育舎本部まで郵便はがきか,Eメール,または,FAXでどうぞ。
締め切りは8月11日(必着)です。当選者はM2の9月号で発表します。
TEL 011-667-5959 FAX 011-667-5961
第3回 コンサドーレ札幌クイズの解答
前回は2004年度公立高校入試問題をクイズの問題としました。解答は以下の通りです。問題は7月号をご覧ください。
(対象は想育舎の通会生のみとさせていただきます)
想育舎 コンサドーレ札幌クイズ係
e-mail:soikusha@interlink.or.jp
1.2学期の平常授業
中1〜3のみなさんに入試資料集 Milestone を配布しています。この資料集は2004年度の入試結果や2005年度の受験情報を掲載してあり,志望校選定の際にとても役立ちます。ぜひご一読ください。なお3ページ目の凡例に訂正箇所があります。教室で正誤表を配布していますが,改めてお知らせします。
2学期の平常授業は8月18日(水)から開始します。夏期講習会中に時間割を配布し,2学期の選択教科を確認します。
2.入試資料集 Milestone
