現役高校生が語る高校生活マニュアル 第25回 札幌北陵高校 Part2
2005年度 公立高校入試の分析! Part1 英語
中学校はここが違う! Part3 5段階評定のつけかたは?
久々の高校生活マニュアルです。今回は,以前にもお伝えしたことのある北陵高校です。勉強面で厳しいという定評のある高校ですが,実際のところはどうでしょうか。今回は,昨年の1.5倍という倍率を突破した3人の高校1年生X・Y・Z君がいろいろ教えてくれました。名前のないコメントは3人の共通した意見です。
1.入学する前はどんなイメージを持っていましたか。また,入学してその印象は変わりましたか。
2.生活指導は厳しいですか。
Z君:携帯を持っていったら没収されました。後で返してもらいましたが,結局,親に渡して解約し,今は携帯は持っていません。なれればどうってことないですよ*2。
3.アルバイトは?
4.遅刻・欠席には厳しいですか。
X君:昨日遅刻して担任の先生に言い忘れたらメチャクチャ怒られた…。
Y君:いろいろあって休んだときは先生が気を遣って「何かあったか?」と聞いてくれました。
5.強い部活は何ですか。
6.クラスの雰囲気はどうですか。
X君:普通だと思います。ただ,学年で一番成績のいいクラスで,授業のときもすごく静か。思わず寝てしまいそう…(笑)。
Y君:自分にとってはいいクラスだと思います。
Z君:最高のクラス! 勉強の面ではそうでもないけれど,子供っぽい雰囲気がいい。
どのクラスも女子が少し多いですね。男子と女子の間は仲がよいとか悪いということはなく,どちらかというと男子は男子,女子は女子でいろいろ話しているという感じです。
7.入試の成績と現在の成績はどうですか。
Y君:X君と同じような成績。
Z君:入試では230点台後半で160位前後。入学直後のテストでは60番台だったけれど,これで油断していっぺんに250位まで直滑降!今は150位ぐらいだけど,学力が同じくらいの生徒ばかりで,自分ががんばっても周りもがんばるので,ここまで戻すのも,とんでもないくらい大変でした*3。
8.理系・文系に分かれるのはいつですか。
9.現在学習している教科や芸術教科について教えてください。
芸術教科は美術・書道・音楽から選択です。社会は高1の前期で現代社会,後期で日本史と世界史を勉強しますが,これは高2の前期まで続きます。地理はどの学年でもやりません。理科は生物と化学が前期で学習し,後期は化学と物理です。
10.2期制ということは聞いていましたが,試験が多いんですよね。
11.勉強が大変そうですね。宿題はどのくらい出ますか。
12.楽しみは?
13.よく行くお店はありますか。
Z君:騒いで迷惑をかけたので,謝りに行ったことがあります…。
14.最後に,後輩たちに一言お願いします。
Y君:家が近いからとか自分の学力に合っているからという理由だけで選ぶのはまちがい。志望校はよく調べ,真剣に考えて選ぶべき。
Z君:高校での勉強は中学よりはるかに大変だけど,だからこそ中学で勉強の習慣をつけておくのが高校でも役に立つ!
入学前は勉強中心の高校と思っていたけれど,入ってみるとその通り! 発表の後,合格通知といっしょに宿題が送られてきました。量はそれほどでもないけれど,中身の濃い問題が多く,最初のテストはこれからも出題されました*1。
厳しいけれど他の高校と比べて厳しいかどうかはわかりません。制服は,男子がブレザー・スラックス・ネクタイ。Vネックセーターは冬のみOKで,色は黒か紺またはグレー。女子は蝶ネクタイ(リボン?)・ブレザー・ベスト・スカート。女子はスカートの長さが厳しくチェックされます。男子の腰パンはそれほど注意されません。頭髪ではワックスや茶髪,パーマは禁止。携帯電話は持ってくるのもだめですが,OKになりそうといううわさを聞いたことがあります。
原則禁止です。こっそりやっている人はいるかもしれません(笑)。許可をもらえば新聞配達や郵便局の年賀状の仕分けなどはできるようです。ただし,年賀状の配達はダメらしい。

遅刻したときは職員室へ行ってカードをもらい,それを,授業をしている先生に渡します。担任の先生にも遅刻したことを言わなければなりません。無断欠席をする人はほとんどいません。
少林寺拳法は全国大会出場。ハンドボールは札幌市でトップクラス。練習量はクラブによって全然ちがいます。冬は1時間で終わるクラブもあれば夏でも冬でも8時過ぎまでやっているクラブもあります。
クラスによって全然ちがいます。担任の先生によっても雰囲気が変わるかもしれません。
X君:入試では250点台で,80位ぐらい。今は70位ぐらい。
修学旅行から帰ってきた2年生の後期から,理系1,理系2,文系に分かれます。理系1と2のちがいは今のところわかりませんが,文系は女子が多いようです。
英語は週に6時間あります。英語1が週4回で,これは中学の英語の授業に似ていて,教科書にのっている本文の学習。OC(Oral Communication)は文法。OCTT(Oral Communication Team Teaching)は,2週間に1度外国人の先生がきて,ゲームなどを通じて会話や発音の勉強をします*4。
前期・後期それぞれ,中間テストが2回,期末テストが1回*5。前期は6月・8月・9月,後期は1月・2月・2〜3月にテストがあります。合計点でも教科ごとでも,自分の順位がわかります。
北陵高校は英語と数学に力を入れているとのことで,この2教科の宿題がけっこう出ます。数学は毎日授業があり,毎回宿題が出ます。英語は,中学校のときのような本文のノートを作ったり問題集を解くといった宿題が出ます。また,英語と国語は「週末課題」というのがあって,月曜日に提出します。普段は宿題をしっかりやれば大丈夫(だと思う…)。1日1〜2時間の勉強でついていけるはずです。定期試験のときは早めに始めるのがもちろんいいけれど,自分たちは直前に集中して勉強しています。これで点数はとれますが,短期間で覚えると短期間で忘れてしまうんですよね…(笑)。成績上位の生徒はもっと前から始めている人が多いようです。

それぞれのテストの後に宿泊研修や球技大会,文化祭などの行事があります。「このテストが終わると宿泊研修だぁ〜!」と,テスト後の行事を目標に勉強をしています。「メリハリのある生活をしよう。テストはテスト,それが終わったら行事に集中!」と言っている先生もいます。また,土曜日や日曜日に講習が入ることがなく,週末課題だけなので,自分で時間を調整できるのがいいですね。
カラオケやファーストフード店はときどき行きます。一部の生徒だけかもしれないけれど,夏の部活の帰りはツルハのアイスクリームが定番。もちろん,騒いだりするのは厳禁です。
X君:勉強一色で面白くないように見えるけど,普段の生活は楽しいこともいっぱいあります。メリハリのある生活の中で,まじめに勉強に取り組もうとする人には良い高校です。
いかがでしたか。評判通り学習面では厳しい高校のようです。でもこの3人はクラブ活動にも力を入れているんですよ。その中で勉強に取り組むX・Y・Z君たちは,一日一日を全力で楽しむ! という姿勢が着実に身についてきているようです。
*1 ほとんどの公立高校で入学前に宿題が出ます。覚悟しておきましょう。
*2 携帯はどの高校も厳しいですね。公立高校の受検票にも携帯電話禁止と書かれています。
*3 合格した生徒の最高点が270点,最低点が190点,定員が320名とすると,270−190=80点の中に320人がいます。320÷80=4ということで同じ得点の生徒は4人いることになります。10点ちがうと順位が40番ちがうことになります。少しの気のゆるみが大きな差を生みますね。
*4 話を聞いていると,OCとかOCTTといった用語が自然に出てきていました。私の高校時代にはこんな区別はなかったので,話を聞いていても,すぐにはわかりませんでした。
*5 第1中間,第2中間というそうです。実はこの話になったとき,3人は何月にどのテストがあったかすぐにわからなかったんですよ。最初は「なぜわからないの?」と思いましたが,こんがらがるくらい試験が多かったからのようです。
(1) 国語・数学・社会は昨年と同じ程度のレベル,理科・英語が昨年より難しくなっています。合計では昨年より10点程度下がると思われます。数学は昨年度までとちがって超難問と呼べる問題は出ませんでしたが,難しい問題は以前より題数が増えています。また,教科書では扱わないような問題も出題されています。英語では英作文などの記述問題が増えたため,平均点が下がると思われます。
(2) 5教科とも新指導要領に基づいた出題が定着し,例年と同じような出題傾向になっています。ただし,国語では,与えられたテーマや形式に基づいた80字以内の作文の問題が初めて出題されました。このような新傾向の問題は翌年も出題されることが多いので要注意です。
今回は英語について説明します。
1.全体の傾向
(1) 今回の問題は英作文で差がつく問題といえます。他の問題は聞き取りテストも含めて難しい問題が少なく,高得点をとるためには正確な英文が書けることが絶対条件です。
(2) 聞き取りテストの配点が6点から12点になったため,時間とのかねあいで長文が少し短くなり,聞き取りテスト以外の問題数も減りました。さらに,昨年度と違い,聞き取りテストで記述式の問題がなくなり,すべて記号問題になったので,時間が足りなくて困ったということはなさそうです。
(3) 大問の1〜3までは例年通りの出題傾向でしたが,4が英作文中心の問題のため,少しあせった受験生がいるかもしれません。レベルとしては中1・2程度で,本文中にも参考になる英文や語句がありますが,細かいまちがいで減点される答案が多いと思われます。次のページに問題と解説をのせてあります。
2.対策
例年通り,本文の内容理解を問う問題や英作文が中心で,文法の問題はほとんど出ません。従って受験勉強では,まとまった文章を読んで,その内容を問う問題を解く練習が必要です。現在,平常授業で道コンの過去問を学習していますが,この過去問や講習会テキストといっしょに配布しているGrade Upは,ほとんどが長文問題です。想育舎での授業や家庭学習を通じてこのような問題の解き方をマスターすることが,入試での高得点につながります。また,メインテキストの巻末にのっている例文の一覧表などを使い,普段から英作文の練習を繰り返すのも非常に効果的です。
以下は[4]の問題です。
[4] 次の英文は,オーストラリア(Australia)から日本へ来て間もないエミリー(Emily)と,ホームステイ先の洋子との会話です。これを読んで,問いに答えなさい。
Emily:What are you doing ?
Yoko :I'm reading a message from my mother. She went out and she won't come back before noon. The message says, “Please eat chikara-udon for lunch.”
Emily: (1)
Yoko :Udon is a kind of Japanese noodle. Chikara-udon is a noodle with some rice cake, mochi. Do you like eating noodles ?
Emily:Yes, I do. (2) I like ramen.
Yoko :Oh, really ? Now let's cook chikara-udon for lunch.
Emily:OK.
・・・・・ Twenty minutes later ・・・・・
Yoko : Let's eat. Itadakimasu.
Emily:Itadakimasu.
Yoko :How do you like it ?
Emily: (3)
Yoko :I'm happy to hear that. I love noodles. Now I'm learning about udon and soba in the‘Period for Integrated Study’at school.
Emily:That's interesting. Will you tell me about it ?
Yoko :Sure. In my school, each student chooses a theme to study. My theme is‘udon and soba.’There are six members studying the same theme in my school. Our group studied the history of udon and soba. Next time we will go to a soba shop to learn how to make soba. Do you want to go with us ?
Emily:Yes, of course. I want to make soba.
(注) eat 食べる noodle(s) めん類 cook 料理する
問1 本文の (1) 〜 (3) には,次の内容の英文が入ります。それぞれ3語以上で書きなさい。
(2) オーストラリアでラーメンを食べたことがあるということを伝える内容
(3) おいしいということを伝える内容
問3 会話に続けて,洋子は自分が書いたメモの一部を見ながら,次回の総合的な学習の時間についての連絡事項をエミリーに英語で伝えました。メモの内容と合うように, A 〜 C に入る英語をそれぞれ書きなさい。
We have to bring an apron.
We B any money.
We C .
2.予想平均点 右表参照。各科目60点満点 計300点満点
3.教科ごとの傾向
(2005年度については,北海道学力コンクール事務局の推定)
Period for Integrated Study 総合的な学習の時間 choose 選ぶ
theme テーマ history 歴史
(1) 力うどんについて教えてほしいということを伝える内容
問2 本文の内容と合わないものを,ア〜オから2つ運びなさい。
ア When Yoko was reading the message, her mother was at home.
イ Emily likes to eat noodles.
ウ Both Yoko and Emily said,“Itadakimasu.”
エ In Yoko's school, every student had to study the same theme.
オ Yoko's group will learn how to make soba at a soba shop.
We must leave school at 8:40 A .
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Question & Answer
今月は,5段階評定のつけ方について説明します。
Q1
5段階評価(通知箋)はどんなふうに決められるのですか?
A.小学校と同じ絶対評価です。ただし,中学のほうが評価は厳しくなります。
■ 相対評価(2001年度まで)
A.中学校によりちがいがあります。
(1) 観点別学習状況は次の4項目。
絶対評価というのは,各中学で教科ごとに基準を決め,その基準によって5〜1の評定をつけるという方法です。このとき,「5はクラスで2〜3名」という割合はありません。従って,クラスの大半の生徒に5がつくこともあります。これを100m走でたとえると次のようになります。
Q2 具体的には,どんな基準でつけるんですか。
100名中7番以内なら5。順番で評定が決まる。
■ 絶対評価(現在)
20秒以内で走れたら5。全員が20秒以内なら全員5。これが絶対評価。
小学校の通知箋では教科ごとにいくつかの項目があり,それに対して「A,B,C」や「大変良い,良い,もう少し」という評価がついていますが,中学校の通知箋でも,5段階評定以外にそのような項目があります。これを「観点別学習状況」といい,通知箋にものっています。テストの成績と観点別学習状況を点数にして合計を出し,5段階評定を決めることが多いようです。例として,ある中学の数学を見てみましょう。
それぞれを15点満点とし,4項目で60点満点の得点を学期ごとに出す。
□ 関心・意欲・態度
□ 表現・処理
□ 数学的な思考力
□ 知識・理解
(2) 中間テスト・期末テストはそれぞれ100点満点。
(3) それ以外に1学期に4回小テストを実施し,それぞれ10点満点で計40点満点。
(4) 1学期の成績のつけかた
たとえば,P君,Qさん,R君の成績が次のようになったとします。

P君は,どの項目もだいたい得点をとっているので4。Qさんは,観点別学習状況は普通だがテストがよいので5。R君は期末テストではがんばったが,普段の小テストの得点が低いので3ということになります。
なお,ここで気をつけてほしいのは「中学校のテストは難しい」ということです。小学校で行われる単元のまとめのテストは平均点が70点以上になることも多いのですが,中学校の定期テストは平均点が50〜60点台で,教科によっては40点台のこともあります。従って,高得点をとるためには十分な学習が必要になります。
A.中学ごとにちがいます。
また,中学校内でも教科間で差が出てきます。たとえば,テストで英語も数学も60点をとったとします。このテストの英語の平均点が75点,数学の平均点が45点の場合,数学は平均点を超えているため,数学のほうが評定が良くなってもよさそうですが,絶対評価では平均点に関係なく評価します。従ってこの場合は,英語も数学も同程度の学力と判定されます。つまり,問題の作り方などで教科間に差が出てくることになります。
A.はい。実技と授業態度の両方とも重要です。
なお,美術と技術家庭では作品を提出することがよくあります。このとき,提出日を過ぎて提出すると,本来なら4がつく作品でも3になることが多いので,しめ切りは必ず守るようにしましょう。
A.目標を持つことが大切です。
想育舎の指導
■ 平常授業
さて,みなさんはいよいよ進級・進学の時期ですね。春期講習会のテキストはもう配布してあります。予習は進んでいますか? 小6〜中2のみなさんは授業で道コンの過去問もやっています。まちがえたところは必ずやり直し,4月の道コンでSSをアップさせましょう!
各単元の内容がしっかり理解でき,ポイントを押さえてムリ・ムダのない学習ができるように授業をおこないます。また,常に教材を改善し,普段の学習や定期テストで今まで以上に活用できるようになっています。新しい評価方法に備えるためにも,できるだけ多くの教科を選択することをお勧めします。
■ 春期・夏期・冬期の各講習会
公立高校の入試傾向に準拠したオリジナルテキストと学力別クラス編成で,志望校合格のために学力点アップを目標に学習します。
■ 北海道学力コンクール
全道レベルで自分の位置を知ることができる道内最大の模擬試験です。このコンクールにより,志望校の合格可能性と今後の学習の指針を得ることができます。
想育舎からのお知らせ
1.新学期の教材費について
4月度は授業料と合わせて,教材費(試験料込み)を納入していただきます。詳しくは本誌に同封している「教材費についてのお知らせ」をご覧ください。
2.新中学1年生 学習説明会
4月5日(火)または6日(水)に,新中学1年生を対象とした説明会を行います。テキストを配布し,中学校生活での上手な勉強時間のとり方や,効果的な学習法などについてお話しします。
編集後記
このM2が届くのは公立高校の合格発表日のころです。受験生のみなさんのために2度の教室開放と3月3日の解答速報を行いました。そして,発表日には卒業祝賀会を開きます。たくさんの笑顔を見ることができることを願っています。