AMI 臓器経絡機能測定装置とその背景

今日の医療とAMI(臓器経絡機能測定装置)


AMI(本山式臓器経絡機能測定装置) 伝統医学に科学性・客観性を,現代医学に統合的・機能的身体観を

 AMIは現在実用レベルに達している東洋医学的診断機器の一つである。AMIは東洋医学に関する電気生理学的な基礎研究に基づいて開発され、体調・体質、身体のバランス、各臓器の機能状態及び相互関連、脊柱等の身体のバランス異常を客観的データーとして得ることができる。

経絡反応と神経反応をそれぞれ同時記録出来ることが最大の特徴である。さらに従来の同種の診断機器と比較し、測定の再現性が高い点も優れている。

AMIの測定データーを基に治療方針を立て、的確な治療をプランを立脚出来る。さらに治療前後のデーターの比較により治療効果を客観性を持って評価することができる。

 再現性の高い測定データーは、現代医学の検査と同様、比較検討、統計処理、科学的分析が可能である。こうしたAMIのさまざまな特徴を生かすならば、伝統医学に再現性・客観性・科学性を加えることができる。また現代医学においても、これまでと異なった新しいアプローチ、holistic, systemicな観点から治療を行うことが可能となる。


東洋伝統医学に求められているもの

 現代医学と対比される東洋伝統医学には過去の経験に基づいた独自の身体観や治療の概念がある。

 経験ある優秀な伝統医療の治療家(漢方・鍼灸師・中医など)は、西洋医学とは全く異なるアプローチで的確な治療を行っている。機能障害を早期に治療したり(未病を治す)、機能のバランスの崩れを整えるという点では、西洋医学よりも優れている点は多い。慢性疾患や根本的な治療法のない難病に対しても治療方針が立てられ、緻密な治療を行うことができる点も評価されている。(しかも実際に通院する患者の満足度は概して高い。)

 しかし、残念なことにこれらの医学の科学的な裏付け、有効性の証明はいまもなお充分に行われているとは言えない。

 伝統医学は治療方針や技術レベルなどが治療法・治療家によって異なっていること、治療を受ける側の患者の状態が一定しない、治療効果の判定がもっぱら患者の自覚症状に頼っているなど、現代医学のように統計的に優位さを証明し、治療の有効性を立証することが難しいのが実情である。

 このような制約下では、現代医学の多くの医師・研究者から正しい理解や評価を受けられないのもやむ終えないということになる。近年のEvidence based medicineの流れは科学的証明に裏付けられた有効な治療法を選択するよう強く求めている。

伝統医学は本質的にScienceよりもArtが優先される。また集団よりも個にFocusした医療体系である。よって昨今のEvidence based medicineの評価法では伝統医学は正当な評価を受けにくい。伝統医学の一部は窮地に立たされていると認識している治療家も多い。こうした環境の中で、伝統医学の従事者は、何をどのように治療し、どのような効果を引き出したのかについて、科学的、客観的なデーターを持って世に示す必要に迫られつつあると言える。

 こうした状況を抜け出すためには、伝統医学にも再現性・客観性・科学性が今後ますます必要になってくると考えられる。


現代医学の進歩と盲点

 現代医学の進歩に伴い、厖大な生命科学情報がもたらされるようになり、それに伴い生命観も変化している。特に近年の遺伝子・分子生物学の急激な進歩は、生命現象は遺伝的設計に基づいた、きわめて精緻な生化学的反応の連鎖によって維持されていることを明らかにしている。(英Nature誌、米Cell誌、Science誌など、毎週驚くような報告や新しい話題に事欠くことがなく、常に知的興奮と魅力に満ちている。)

 しかし一方で、一個の生命体としての人体が、全体として生命の恒常性を維持し、細胞・組織・臓器が互いに調和しつつ活動する統合的・機能的なメカニズムについては、残念ながら現在もなお不明な点が多く残されている。(神経・内分泌・免疫機能の相互関連については未だに古典的なモデルから進歩していないなど)

 臨床上日常的に遭遇する数多くの問題は、最新の遺伝子・分子生物学的知識でも解決できないものが大半であるということは(少なくとも現状では)紛れもない事実であり、現在の医学・生命の先端研究と臨床(特に一般総合臨床)とのギャップが広がっているという実感がある。

 残念なことに、ここまで医学研究が進歩しながら、きわめて日常的な体質(人間の身体・臓器機能の一種の個性とも考えられる)であるとか、日々の体調の変化・疲労度、気候変動に伴う病状の変化を(客観的かつ定量的に)測定する現実的な方法は今のところ皆無に近い。(将来遺伝子レベルで、体質等が解明される可能性はあるけれども)

 その原因として、多くの人が指摘するように現在の医学研究はシステムとしての人間を捉えるより、分子細胞レベルの微細な現象を捉える方向性に偏っていることが最も考えられる。(私自身も本業は細胞生物学的研究ですので、反省の意味も込めてそう思います。)


AMIは伝統医学と現代医学のギャップを埋め、21世紀の医学に新しい身体観をもたらす架け橋になるものと期待されています。