卓越した人生からにじみ出るユーモア

★何のために働くのか

貧困と病気の中にある人たちのために、マザー・テレサは働いていた。ハンセン病の患者の世話をしている彼女を見て、ある人が言った。
「わたしだったら、100万ポンドくれると言っても、こんな仕事はしない。」
それを聞いて、マザー・テレサは答えた。
「わたしだってそうよ。200万ポンドくれるとしてもこんな仕事はしないわ。」

(少しずつ違ったバリエーションでいろんなところで聞いたり読んだりした。)

★天国にスラムはあるか

マザー・テレサがカルカッタで働き始めた頃、高熱で倒れた。彼女は熱にうなされながら、夢の中で聖ペトロのところへ行った。すると、聖ペトロは言った。
「天国にはスラム街はありませんよ。だから、あなたはここには入れません。」
マザー・テレサは言った。
「それなら、わたしが天国をスラムの人たちでいっぱいにしてあげましょう。そうすれば、わたしを入れないわけにはいかなくなるでしょう。」
それ以来、マザー・テレサや彼女と共に働くシスターやブラザーたちは、聖ペトロに休む暇を与えていない。

(マザー・テレサ(半田基子訳)『マザー・テレサのことば−−神さまへのおくりもの』女子パウロ会、1976。)

★最強の武器

ガザを横断した時のこと、
チェックポイントで、何か武器は持っていないかと尋ねられた。
マザー・テレサは言った。
「ええ、持ってますとも。お祈りの本を。」

(チャリハ、ジョリー編、(いなますみかこ訳)『マザー・テレサ日々のことば』女子パウロ会)

★説教準備にかかる時間

会衆派の牧師ビーチャーは、優れた説教者として多くの人に慕われていた。彼が40歳の時のある日の礼拝後、一人の信徒が、彼に尋ねた。「きょうの説教はたいへんすばらしかったです。準備にどのくらいの時間をかけたのですか。」
彼は答えた。「40年かかりました。」

(生まれ落ちて今日までのすべてのことが準備である。A.S.Hoyt, The Work of Preaching, p.51. これを、後藤光三『説教学』(聖書図書刊行会、1961年)が119頁で引用。さらに後藤を、鈴木崇巨『牧師の仕事』(教文館、2002年)が91頁で引用。)