その他のMS


トールギス

TALLGEESE(OZ−00MS)

設計概念

 プロトタイプリーオー。ガンダムWのすべてのMSの原形となった機体。重 装甲による機体の機動力低下を、強力なバーニア出力で補っている。あらゆる状 況下で勝利できる機体として作成されたが、その分パイロットに大きな負担を強 いることになった。ゼクス・マーキスクラスのパイロットでないと、乗りこなす ことは不可能。普通のパイロットだと、性能を発揮することはおろか、加速力に 耐え切れず機体に殺されてしまう。

 標準装備は、ドーバーガンとビームサーベル。オプションでミサイルも装備 可能の様である。ドーバーガンは強力で、直撃ならガンダムでもただではすまな い。

カタログデータ

頭頂高:17.4(m)

本体重量:8.8(t)

材質:チタニュウム合金

武装:ドーバーガン(標準装備・右腕)×1、ビームサーベル(標準装備・右 腕)×2、シールド(標準装備・左腕)、ミサイル(オプション装備・詳細不明 )×不明

機体履歴

 AC175年頃に、後にガンダムを開発する5博士とハワードらによって開 発される。しかしAC175年、コロニーの平和指導者ヒイロ・ユイが暗殺され ると彼らは逃亡し、機体は未完成のままコルシカ基地に封印されていた。OZは 、凡庸性を重視したリーオーの開発・生産を行うことになる。 AC195年に 、OZのワーカー特尉が封印を解除し、ゼクス・マーキスに機体を託す。その後 、ゼクスの愛機として使われる。彼が、ウイングガンダムゼロの破壊作戦を阻止 しようとした時に、MDの大部隊により撃破され、自爆する。

機体評価


トールギス2号機

TALLGEESE2(OZ−00MS2)

設計概念

 AC195年に、ゼクス・マーキスのトールギスのデータを元に製造された 機体。基本性能はトールギスと同じで、頭部の形状のみ異なる。

カタログデータ

頭頂高:17.4(m)

本体重量:8.8(t)

材質:チタニュウム合金

武装:ドーバーガン(標準装備・右腕)×1、ビームサーベル(標準装備・右 腕)×2、シールド(標準装備・左腕)、ミサイル(オプション装備・詳細不明 )×不明

機体履歴

 AC195年、クーデターで世界国家元首となったトレーズ・クシュリナー ダの乗機となる。

機体評価、

 あのガンダムに似せた悪趣味なカラーリングはトレーズの趣味なのだろうか 。だとしたら、トレーズの趣味を疑ってしまう。トールギスには、純白が良く似 合うと思うのだが。

 なぜ、トレーズがトールギスを選んだかも不明。ガンダムエピオンを作れる 位だから、ガンダリュウム製の機体を使えば良いと思うのだが。ガンダリュウム は宇宙でしか生産されない合金だから、地球の元首が乗るのは不都合だとでも思 ったのだろうか。

 ウーフェイに対する、ハンデのつもりかもしれない。

 まあ、はじめから負けるつもりなら、機体の性能にこだわる必要もなかった だろうが。


リーオー

LEO(OZ−06MS)

設計概念

 トールギスの設計をもとに、普通のパイロットにも乗りこなせる様に開発さ れた機体。期待どうりに、操縦しやすく凡庸性に富んだ機体に仕上がっている。

カタログデータ

頭頂高:16.2(m)

本体重量:7.0(t)

材質:チタニュウム合金

装備:105mmライフル(標準装備・右腕)×1、シールド(オプション装 備・左腕)、ビームライフル(オプション装備・右腕)×1、キャノン砲(オプ ション装備・右腕or両腕)×1or2

配備状況

 量産性がよく、連合やOZに大量に装備されていた。地球の宇宙支配の主力 となった機体。

 AC195年時には旧式化していたが、使い勝手の良さから大量に実戦配備 されていた。しかし、標準装備では、ビルゴクラスのMSになるとまったく歯が 立たなかった。戦役終盤のホワイトファング(WF)との決戦において、世界国 家軍の主力として参加することになる。ビルゴ2を主力とするWFを相手に、数 の優位を生かすことが出来なかった。

機体評価


トラゴス

TRAGOS(OZ−07MS)

設計概念

 支援用MS。2足歩行することも、ホバーで移動することも可能。オプショ ンで両肩にキャノン砲を装備し、中距離支援が可能。

カタログデータ

頭頂高:13.8(m)

本体重量:7.7(t)

材質:チタニュウム合金

装備:キャノン砲(固定装備・両肩)×2、ビームライフル(オプション装備 ・右腕)×1

配備状況

 リーオーの能力を補う意味で設計された機体と思われる。しかし、リーオー の凡庸性のために影が薄い機体である。AC195年時には、配備は地球の一部 部隊のみであった。

 AC195年、強力なビーム砲を搭載したトーラス・ビルゴ等の開発により 、その存在意味を完全に失い、退役したものと思われる。

機体評価

 どーでもいいが、中距離支援火力が欲しいのなら、ホバータンクか自走砲で も開発したほうが安上がりで効率がいいように思えるのだが。MS全盛期なので 、何でもかんでもMSにしないと気がすまかったらしい。パイロット訓練の1本 化と言う意味では、たしかに正しい選択であろう。人型の好きなロームフェラー 財団か、OZあたりの趣味かもしれない。


エアリーズ

ARIES(OZ−07AMS)

設計概念

 OZの空戦用高機動MS。リーオーに比べて凡庸性・火力に劣る。しかし、 事実上地球の空を支配していた。

カタログデータ

頭頂高:16.9(m)

本体重量:8.0(t)

材質:チタニュウム合金

装備:チェーンライフル(標準装備・右腕)、ミサイルポット(標準装備・右 腕)×1(装弾数4)、ビームライフル(オプション装備・右腕)×1

配備状況

 AC195年時にはOZのスペシャルズにのみ配備され、地球圏統一連合に は配備されていなかった。そのため、地球の空の支配権はOZの握るところとな った。その特性から宇宙には配備されず、地球にのみ配備されていた。

 AC195年に、宇宙用トーラスを地球用に改造した空戦用トーラスが出現 したが、生産数が少ないために、空のはエアリーズのものであった。しかし、M Dシステムを搭載したビルゴに歯が立たず、地球の王座から追われることとなる 。

機体評価


トーラス

TAURUS(OZ−12SMS)

設計概念

 AC195年当初における、OZの最新型MS。宇宙戦用であり、初めてビ ーム兵器を標準装備したMSである。武器はビーム砲一門のみで、格闘戦用の武 器は搭載されていない。機動性を重視したMSである。

カタログデータ

頭頂高:16.8(m)

本体重量:7.9(t)

材質:チタニュウム合金

装備:ビームカノン(標準装備・右腕)×1

配備状況

 AC195年時に初めて宇宙に実戦配備されようとしたとき、OZの宇宙コ ロニーの支配力強化の増加をおそれるガンダムの破壊工作により、レイク・ビク トリアで訓練されていたパイロットのすべてと、機体の半数を失うことになる。 その後、シベリアに移送されたMSにMDシステムが搭載され、初のMD搭載無 人機として、宇宙に配備される。

 トーラスの後に開発されたビルゴがMD専用機となったので、事実上最後の 量産型有人MSとなり、MD部隊の指揮官機として、活躍する。

機体評価


ビルゴ

VIRGO(OZ−02MD)

設計概念

  メルクリウス・ヴァイエイトの2機のデータを元に開発されたMS。MD 専用機であり、攻撃力・防御力のバランスのとれた最強の量産型MSである。メ リウリクスのプラネットデフェンサー3基と、ヴァイエイトのビームカノンとい う凶悪な兵装をもっている。メリクリウスと異なり、プラネットデフェンサーは 防御にのみ用いられた。空戦能力はないが、短期間の空中滞在は可能らしい。( 初の地上降下の時にホバリングしていただけなので、はっきりとは言えない)

カタログデータ

頭頂高:16.3(m)

本体重量:7.3(t)

材質:ガンダリュウム合金

装備:ビームキャノン(標準装備・右腕)×1、プラネットデフェンサー(標 準装備・左肩)×3

配備状況

 AC195年に、月面基地でコロニーの資源と技術力を用いて生産開始。実 戦配備されると同時に、戦場の主導権を握った。エアリーズ以前の機体は事実上 敵でなく、トーラスでかろうじて対抗が可能だった。トーラスでテストされたM Dも暴走を起こさず、OZの地球圏支配を確実なものとした。

 OZのMD地球降下作戦オペレーション・ノバの主力となり、トレーズ派を 一掃。続いてサンクキングダム侵攻作戦に参加。その後生産を終了し、ビルゴ2 の生産に移行する。

機体評価


ビルゴ2

VIRGO2(OZ−02MD2)

設計概念

 ビルゴの改良型。プラネットデフェンサーが両肩に4基ずつ計8基に増加し ている。

カタログデータ

頭頂高:16.3(m)

本体重量:7.5(t)

材質:ガンダリュウム合金

装備:ビームキャノン(標準装備・右腕)×1、プラネットデフェンサー(標 準装備・左肩)×8

配備状況

 AC195年、ビルゴの生産終了後、後継機として月面基地で生産開始。ホ ワイトファングのクーデタにより、その殆どが接収される。以後、ホワイトファ ングの主力として統一国家軍を圧倒する。

機体評価

 リーブラの指揮用システムが破壊されると、戦闘能力を失ってしまった。M Dの意外な弱点がさらけ出されたが、旗艦からの統一指揮さえあきらめれば、M Dは十分に有効な兵器であろう。


メリクリウス

MERCRIUS(OZ−13MSX2)

設計概念

 防御力を重視したMS。OZが逮捕した5博士に作成させた機体。プラネッ トデフェンサー10基を搭載し、鉄壁の防御を誇る。また、プラネットデフェン サーは攻撃にも使用可能である。武器はビームガンとクラッシュシールド。

カタログデータ

頭頂高:16.3(m)

本体重量:7.3(t)

材質:ガンダリュウム合金

装備:クラッシュシールド(標準装備・右腕)×1、ビームガン(標準装備・ 左腕)×1、プラネットディフェンサー(標準装備・背部)×10

機体履歴

 OZの捕虜となったヒイロ・ユイの搭乗した機体。後にヒイロ・ユイの戦闘 データを搭載したMDタイプに、ホワイトファングで改造された。

 OZのMD重視政策のため量産されず、事実上ビルゴの設計データ収集用の 機体となる。

機体評価


ヴァイエイト

VAYEATH(OZ−13MSX1)

設計概念

 メリクリウスと対をなす、攻撃重視のMS。OZが、逮捕した5博士に作成 させた。背後に搭載したビームジェネレーターで、恐るべき破壊力を持つビーム キャノンを発射可能にしている。メリクリウスとコンビを組んで戦闘することを 前提とした機体。

カタログデータ

頭頂高:16.3(m)

本体重量:7.3(t)

材質:ガンダリュウム合金

装備:ビームキャノン(標準装備・両腕で保持)×1

機体履歴

 OZに潜入したトロワ・バートンの乗機となる。後に、トロワ・バートンの 戦闘データを搭載したMDタイプに、ホワイトファングで改造される。

 OZのMD重視政策のため量産されず、ビルゴのデータ収集用に用いられた 。

機体評価


マグアナック

MAGANAC(WMS−03)

設計概念

 中東連合が独自に開発したMS。基本性能はリーオーに毛が生えた程度。し かし、砂漠戦では強力な力を発揮する。凡庸性は高い。

カタログデータ

頭頂高:16.4(m)

本体重量:7.4(t)

材質:チタニュウム合金

装備:ビームライフル(標準装備・右腕)×1、シールド(標準装備・左腕) ×1、キャノン砲(オプション装備・両肩)×2、ヒートトマホーク(オプショ ン装備・右腕)×1、半月刀(オプション装備・右腕)×1

配備状況 

 AC195年時、マグアナック隊に40機配備されていた。カトル・ラバー バ・ウイナーの搭乗するガンダムサンドロックのサポート役にその性能を発揮し た。特に、遠距離火力の乏しいサンドロックの支援は重要な役割だった。

 マグアナック隊の装備している機体は、それぞれにカスタム化が施されてお り、装備はまちまちである。基本性能は低いが、パイロットの練度とカスタム化 により、活躍した。


オリファント

ORIFANT

設計概念

 マグアナックの兄弟機で、中東軍の主力MS。中距離支援用MSとして設計 されている。あくまで支援火力を重視したMSなので、腕はついていない。ホバ ー走行が可能で、砂漠戦での機動力に優れた機体。

 戦車と重MSを足して2で割った機体。

カタログデータ

装備:ビーム砲(固定装備・胴体前部)×1、ガトリング砲(固定装備・胴体 上部)×1

配備状況

機体評価


キャンサー

CANSER(OZ−08MMS)

設計概念

 OZの水中戦用MS。魚雷発射管4門搭載。上半身のみで、下半身はない形 状をしている。パイシーズと異なり、人型になっての水中作業は不可能。

カタログデータ

頭頂高:16.9(m)

本体重量:8.2(t)

材質:チタニュウム合金

装備:魚雷発射管(固定装備・両腕)×4

配備状況

 AC195年時の標準型水中MS。パイシーズの登場後も、パイシーズと協 力して作戦行動を行う。

機体評価


パイシーズ

PISCES(OZ−09MMS)

設計概念

 OZの最新型水中戦用MS。水中作業の可能なMSモードと、潜行モードに 変形可能。魚雷発射管12門搭載。

カタログデータ

頭頂高:16.0(m)

本体重量:7.4(t)

材質:チタニュウム合金

装備:魚雷発射管(固定装備・両肩)×12

配備状況

 AC195年時の最新型水中MS。キャンサーと共に地球の海を支配した。 また、海中に落下したMSの回収など、キャンサーに不可能な水中作業にも活躍 した。

 統一連合の崩壊後、パイシーズを装備した部隊の一部が離反し、傭兵部隊と なる。サリイ・ポオに雇われて、ウイングガンダムの回収を行った。

機体評価


サーペント

設計概念

 初めて、ネオチタニウムを使用したMS。バートン財団がAC196年ごろ開発?
火力をかなり重視している。

カタログデータ

材質:ネオチタニュウム合金

装備:ダブルガトリング砲(固定装備・左腕)×1、ミサイル(固定装備・両肩)×?

配備状況

 AC195年末、ロームフェラー財団がネオチタニウム合金を開発。従来のチタニウムに比べ、同体積で2倍の強度と半分の重量を持ち、10倍以上の費用がかかる物だった。

 その後、バートン財団がその技術を入手したらしい。AC196年末には、ネオチタニウム製MSのサーペントが、マリーメイア軍に多数配備されていた。

機体評価

 火力に優れるが、格闘戦能力は未知数。


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