地球連合軍の地球防衛ライン


ルリルリ:詳しい資料を紛失したので、細かい所のミスは勘弁してね、だってさ。


実際の防衛ライン

地球連合軍の設置した、防衛ラインは、以下のような構成になっている。

第一防衛ライン ビッグバリア
第二防衛ライン 戦闘衛星からの、ミサイル攻撃
第三防衛ライン 宇宙ステーションから出撃する、デルフィニウム部隊
第四防衛ライン 地上からの、ミサイル攻撃
第五防衛ライン 空中艦隊
第六防衛ライン 地上からの、ラムジェット戦闘機による迎撃

評価

 たしかに、地球連合軍が総力を傾けただけはあります。投入された資金、労力は恐るべき物でしょう。
 でも、その配置方法は、素人そのものです。

 防衛ライン同士の、連携がまったく考えられていない。ある防衛ラインで戦闘が行われている間、他の防衛ラインは戦闘中の防衛ラインに一切の支援が出来ないのです。

 これは、ナデシコが地球を脱出する時に、その欠点をさらけ出しました。無力化された防衛ラインはともかく、

1、地上からのミサイル攻撃             (第四防衛ライン)
2、ジュンの率いるデルフィニウム部隊の迎撃  (第三防衛ライン)
3、戦闘衛星からのミサイル攻撃          (第二防衛ライン)
4、ビッグバリア                    (第一防衛ライン)

 の全てが散発的な攻撃に終わり、同時に連携してナデシコを迎撃することはありませんでした。

 とくに、ビッグバリアをもっとも外に持ってきた事は、最悪です。近代軍事思想の初歩の初歩も理解していないことになります。ビッグバリアはそれ自身では攻撃力を持っておらず、単独ではその効果は薄れてしまいます。簡単に突破されてしまうからです。

 敵の行動を妨害する障害物の前後には、それを防衛するための陣地を構築する。

 これは、陣地構築の初歩です。最低でも、以下のような配置をすべきです。

ビッグバリア防衛部隊(ビッグバリア外)

(ビッグバリアを除去、突破しようとする部隊に集中攻撃を加える。)


ビッグバリア


ビッグバリア防衛部隊(ビッグバリア内)

(ビッグバリアを突破してきた部隊を殲滅する。)

 これによってビッグバリアを突破しようとする部隊を分断し、多大な損害を与えることが出来るのです。


ルリルリ:ようするに、地球連合軍の防衛ラインは、手持ちのオモチャを好き勝手に並べた子供レベルなのよね。
      ま、100年も本格的な戦闘をしてないのなら、無理もないけど。
      それにしたって、地球連合軍の参謀って、ほんと
バカばっか。


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