大洋特殊熔接株式会社
自溶合金はNi、Ni−Cr、Co−Crの各ベースにB、Siを添加したものであり、溶射後再溶融するので、合金中のB、SiがB2O3、SiO2となり他の酸化物をボウケイ酸ガラスとして表面に浮上させます。従って溶射皮膜中の酸化物は極めて少なくなるとともに気孔がなくなります。
さらに再溶融処理は溶射された粉末粒子を互いに溶着させるとともに母材と相互拡散して拡散合金層を形成するので密着力が強化されます。また、これらの合金中に含まれるホウ化物や炭化物により硬さが増加し、優れた耐摩耗性を示しうえ、Ni、Ni−Cr、Co−Crの各ベースの合金であるため耐食性、耐酸化性も優れた結果となるわけです。
そのほか、この合金粉末による溶射溶着は通常母材を回転して行うため、他の肉盛溶接法と比較して熱による変形が少ないこと、及び溶射層の表面が平滑なため母材を小さくすることが可能であり、しかも使用材料が少なくてすむという二重三重のメリットがあります。一言でいえば経済的な加工法と云えましょう。
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