Can you speak Japanese? ではなく Do you speak Japanese? |
“日本語を話しますか。”の方が品があります。Canをやわらかく発音できれば Doと同様になりますが、私たちには至難の業です。 相手が日本語を話せても話せなくてもいいのです。それはあくまでも結果論です。日本にいるのですから、まず日本語で話しかけるというのが相手に対して敬意を表する“普通”のことではないでしょうか。その上で、英語のほうが“用が足りる”とすれば英語で話をすればよいと思います。 英語を使うときの我々の姿勢は、相手を“アメリカ人”と思うからではなく、あくまでも英語は“便宜的な道具である”という認識を持つべきでしょう。 |
白人を見ると“アメリカ人”と思う想像力の欠如には本当に困ったものです。 私にも失敗があります。60年代に初めて北欧に行ったとき、コペンハーゲンのユースホステルで同世代のアジア系の男性を見かけました。一年近く日本語を話していなく、なつかしさのあまり日本語で話しかけてしまいました。彼は" I don't speak Japanese". といって困惑していました。 アジア系の人を見て“日本人”と思うのもやはり想像力の貧しさを露呈することになります。 だいぶ前ですが、札幌のホテルにニュージーランドから来ていたシェフがいました。彼はAre you an American?といって話し掛けられることに嫌気がさして、自分のジャンパーの背中に大きな文字の日本語で“私はアメリカ人ではありません”と書いていました。 |
和食を食べるときにはだまって箸を出せばいいのです。たとえその人にとって初めてのことであっても、いいのです。いずれは慣れることですから。箸で苦労しているようであれば Do you prefer a knife and fork? と聞いたらどうでしょうか。多くの人は No thank you. I'll have to learn how to use chopsticks. というでしょう。 |