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日本文化を説明しましょう
べテル英語センター


英語で日本文化を説明しようとしたとき、完全主義から抜け出すことができるかどうかが、

上手な情報発信人になれるかどうかの別れ際だと思います。意図する三分の一を解ってもらえればいいのです。説明を受けた人は、別の機会に別の説明を聞いて理解を深めてくれます。独りですべてをやり遂げなくてもよいのです。

英語で日本文化を説明しようとしたとき私たちが陥りやしい失敗があります。それは
@文章をしっかり作って説明をしようとせず、単語で用を足そうとし、

A和英辞典で調べると、どんな言葉でも説明がされていると錯覚し、矛盾していますが

Bこんな事は英語では説明できないとはじめから決めつけ、これは日本固有のものだから英語で説明できる筈がないと思い込む、等です。

ずいぶん前ですが、スリッパは英語で何というのですかと聞かれたことがあります。スリッパは英語ですからそのまま、slipperなのですが、靴とかズボンと同じで通常は複数で用いられますから、slippersとなります。

さて、「日本では家に入るとき、靴を脱ぎ、スリッパに履き替えます」というのを英語で説明しようとすると、 slippersが用いられる場合が多いでしょう。しかし、それぞれ生活の仕方が異なりますから、当然 "slippers"と「スリッパ」もその形態や用いられ方においては違いがあります。

やはり日本での用いられ方をよく説明しなければなりません。単語だけの説明では不充分です。

また、「義理とか人情とかを英語では説明できないでしょう」というのをなんべん聞かされたことでしょうか。このようなことをいう人は
@日本語の意味をのしっかり理解していず、

A人間の社会はどこでも、助けたり助けられたりという事があることを知的に想橡できず、

B意を尽くし、言葉を尽くして説明するのが面倒だ、と考える人たちです。

これでは異文化を越えて理解を深めることは到底できません。これは語学の問題ではなく、その人の生き方の問題です。

さて、義理とか人情というのを単語で説明できるかどうかということよりも大事なのは、

日本の社会で、義理とか人情がどんな重みや、働きがあるかを説明することです。

よく言われる例に、「私は犬を飼っている」を英語でいうと" I have a dog."です、というのがあります。日本では多くの場合、犬は鎖につながれて外にいます。例えば、イギリスの家庭では家の中での放し飼いをしています。

私たちは「くどい」と思われるくらいの説明をして、はじめて情報の発信人になれるのです。それでも伝達できるのは三分の二くらいでしょうか。しかし、まずはやってみましょう。

The Abacus
It is called "Soroban" in Japanese. It is used as a calculator. You can do all sorts of calculations such as addition, subtraction, multiplication and division.
It is made of bamboo and wood.

It is environmentally friendly because it does not need any batteries.
All you need is just a little practice.

By the way when I was in Paris, though it was many years ago, there were shops using an abacus.
It originated in China so I am sure it reached Europe though the Silk Road.
(Tadashi Osaka)