関連企画 □ 6月27日(日):14:00-17:00 □ 7月3日(土)> PA/F Night「パク・ヨンスクトーク」 □シンポジウム開催 「Co-responses on borderline─ 境界線上に立って、互いに応答する/日韓女性のアートと心」 日時 6月27日(日)14:00-17:00 場所 慶應義塾大学 三田キャンパス 北館ホール(参加無料) 〒108−8345東京都港区三田2ー15ー45 map 問い合わせ先: tel. 03-3453-4521 (内線23862)/ tel.090-8844-7079(shimada) 現代美術におけるもっとも尖鋭な関心は、消費社会における記号的「欲望」と「ディアスポーラ」に集約されるでしょう。とくにディアスポーラは、ボルタンスキーやキーファー、またドイツにおける「マーンマール(警告的記念碑)」的作品などにみられるように、1980年代から美術表現の主題として世界的に決定的な役割を果たしています。いささか性急な把握かもしれませんが、この問題について、アジアでは女性アーティストの作品に注目せざるをえません。 韓国のパク ヨンスクは、2002年の光州ビエンナーレに<マッド・ウーマン>シリーズを出品し、狂気と正気の「はざまborderline」で不安定な位置を持たざるをえない女性を描きました。また韓国から米国に移住し、英語・フランス語を学んだビデオ作家テレサ ハッキョンチャは、ディアスポーラの視点から国家の境界、言語の「はざま」で揺れ動く自己のアイデンティティを追究しています。 ともすると女性という存在は、ボーダーラインに守られ、保護され、その境域内の安定・安住を志向する生活者に理解されがちです。しかし、意識や歴史、国家の境界を、その「はざま」を問い続けてやまないのも女性アーティストにほかなりません。 東京・恵比寿のA.R.T. galleryで開催される展覧会「Borderline Cases」(6月26日〜7月17日)を機に来日する韓国女性アーティスト2人と国内の研究者・作家6人を迎え、シンポジウムを開催します。
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